こんにちは、福田栗作(@kurisakunchi)です。このブログでは注文住宅や雨水タンクに関する話題についてユーザー目線で解説しています。
手軽にレンガの花壇をDIYしたいな
花壇があると庭が華やかになって生活にうるおいが出るのでオススメ。でも、外構工事で依頼すると費用がかかるし、自分で作るのは大変そう…って思いますよね。検索して出てくる企業のサイトを見るといろんな道具を用意して作らないといけないってハードルを感じるかもしれませんが、実は資材を購入してあとは自宅にあるもので代用すれば案外なんとかなるんです。
資材だけ買ってあとはなんとかなったレンガ花壇の作り方を紹介していきます。
この記事でわかること
- 専門の道具を買わなくても大丈夫な理由
- 家にあるものでできる花壇の作り方
- 花壇を作ったあとに入れる土の計算方法
私が花壇を作ったきっかけは、外構費用を減らしたかったから。花壇以外にも工夫して最終的には100万円けずりました。何をやったのか、外構費用の減らし方を解説してますので、興味ある人は御覧ください。
花壇づくりで購入したもの、しなかったもの
必要とされるアイテムは?
コメリさんのレンガの積み方を参考に使用する道具を見てみましょう
使用材料
- 敷きレンガ
- 川砂…セメントが固まるときのひび割れなどを防ぐ役割で骨材とも言われます。
- 路盤材…地面にレンガやセメントの重さを分散して伝えてくれる。重さが均一に伝われることでセメントが崩れたり地面が不均衡に沈んだりしなくなるので大事。
- セメント…水と混ぜることで化学反応を起こして固まる資材で基礎づくりで必須。
使用道具
- スコップ
- クワ
- ガーデニングトントン
- 水平器
- 水糸
- 樽
- レンガゴテ
- バケツ
- メジャー
購入したもの
使用材料は必要な分だけ全部買いました。ただ、レンガは敷きレンガではないものを購入しています。
何を買ったかというとナフコで売っている「ガーデンフレンズ L 」。なぜガーデンフレンズにしたのか解説していきます。
レンガより長いけど幅が薄く、高さがあることがわかります。ここで一番重要なのが高さ。ガーデンフレンズLはベーシックレンガの約4倍の厚みがありますよね。つまり、ガーデンフレンズをポンポンと置いていくだけでレンガ4段積みの花壇が出来上がるのです。めちゃくちゃ便利で経済的。
画像の右端が欠けているのは不良品というわけではないのでご安心を!置いていくときにとなりのガーデンフレンズのレンガにくっつくいてスキマができないようにできているためです。レンガの丸みに合わせて置いていけば、ガタガタにならずにそれなりの見栄えでできあがるのです。
購入しなかったもの
使用道具のうち、スコップ、メジャー、はすでに家にあったので買いませんでした。
クワ、ガーデニングトントン、水平器、水糸はあればいいけど、なくても大丈夫。レンガを積むわけじゃないのでそこまで水平にこだわらなくても問題がないので買わなかったです。
レンガゴテは根菜を作りたくて深めに2段にしたい場合はあったほうがいいかもしれません。我が家では小さい片手用のスコップで代用しました。
バケツはセメントを作るときに必要です!娘のベビーバスをもう使わないので、これでしのぎました苦笑。花壇づくり以外にも使う場面があるので買ってもいいかもしれません。ブラシ系もいらない歯ブラシで乗り切れる、2段積まなければ必要ないです。
樽はレンガを一気に水に漬け込めるのであると便利です。でも水栓のパンの栓をして水を貯めて、そこにレンガを沈めるとなんとかなりました。パンにはレンガ自体を数個しか沈められないので、レンガを何回も水に入れたり出したりするので少し大変になります。
ということで実質的に買ったものは資材だけでした。
花壇の作り方
レイアウトを決め
花壇を作りたいところを測って、長さにあうように計算してガーデンフレンズを購入しましょう。予備に1~2個あってもいいかも。以降はガーデンフレンズをレンガとします。
外壁に花壇を寄せて大丈夫?
レイアウトを考えるときに、住宅の外壁に隣接させた形で花壇の設置を考える方もいるかもしれませんが、避けたほうが無難です。
国土交通省国土技術総合研究所の木造住宅の外壁劣化対策の重点部位に関する資料※1には「シロアリの侵入や床下への浸水には、建物の外皮脚部に設置するガーデニングや植栽用の花壇が係る場合が少なくない」としています。
花壇がシロアリの侵入経路にもなり得るので、もし可能なら別の場所に設置するのをおすすめします。
ちなみに一つ一つが地味に重いです。ナフコの資材館の人に協力してパレットごと車の近くに動かしてもらう。パレットから荷台に置いていくという感じで積み込んで行きましょう。軽トラを借りれると積み込み、積み下ろしが楽なのでオススメです。もしくはナフコの通販で家に届けてもらうと良いでしょう。
レンガを購入したら、まずレイアウト通りに置いていきます。置いた場所=掘るところになるのでスコップで印をつけていきます。スコップでレンガの形をなぞるようにして、地面に跡をつければ大丈夫です。印をつけてどこを掘るか決まったら、レンガをどかします。
レンガはセメントを硬化させるために水に浸けて空気を抜く必要があるので、どかしたついでにもう水に浸けてしまうと手間が減りますよ。
レンガを水につける理由※2
セメントに水を加えると「水和」という科学反応が起きて、新しい物質になることでセメントがカチンコチンに硬くなります。1~2日間の間に激しく水和していくとされます。乾燥して硬くなるわけではないのです。
乾燥したレンガを積んだら、セメントから水分を奪ってしまいます。そうすると、化学反応が起きない、反応が弱い状態になるのでセメントが固まらなくなってしまいます。
なのでレンガは絶対に水に浸けましょう。どれくらいつけるかの目安としては、沈めてレンガから空気の泡(気泡)が出なくなる程度。長時間沈めなくても大丈夫です。ただ濡れたレンガはすぐにセメントに載せましょう。
レンガを置く場所を掘る
印のつけたところをスコップで掘っていきます。深さは5センチ程度。測っていくのがめんどい人は手の厚さが3cm前後なので、掘ったところに両手を重ねて置いたら地面スレスレぐらいになればオッケーと覚えておきましょう。
掘り終わったら一度、地面をならします。ここで活躍するのがガーデニングトントン! ここ以外に活躍する場面が思い浮かばない…
我が家では買わずに、自分の足で代用しました。具体的にはほってできた溝をつけてだいたい水平にならしていく。次に踏み固めるイメージでグッグッと強く踏みしめる。最後に念のため溝の底を平らにしていくイメージで踏み歩いてください。これで意外となんとかなります。
だいたい平らになったら、路盤材を敷いていきます。路盤材の厚さは3cm程度。なので、今度は敷いたところに片手を当ててが地面スレスレか少し出るぐらいになればオッケー。敷き詰めたら、地面を踏み固めたイメージでもう一回、押し固めるためにふみつけていきましょう。
セメントを作って、レンガを設置
次にセメントを作ります。袋の裏に配合の比率が書いてあるので参考にしながら、バケツに川砂やセメント、水を入れていきます。入れたら今度は混ぜて練ります。「耳たぶくらい」の固さを目安にしましょう。
練りあがったらセメントを、先ほど路盤材を敷いたガーデンフレンズを置く場所に乗せていきます。これが路盤材と合わせてこれが花壇の基礎になります。
ブロック塀に寄せるときの注意点
ブロック塀に寄せるときは絶対に、その塀の持ち主は誰かを確認してからにしましょう。トラブルのもとになるので要確認です。
- 自分が所有者…気にせず寄せてOK
- 隣家と共有…隣家に確認をとるか少し隙間を空けておく
- 隣家が所有車…隣家に確認をとるか少し隙間を空けておく
我が家も共有なので、ブロック塀を壊すというときに備えて、数センチの隙間を作ってます。数センチの隙間なら土が漏れ出すこともほとんどないですよ。
1~2センチくらいの厚さで少しずつ乗せていきます。だいたい、ガーデンフレンズ3~4個分ぐらい。セメントを乗せて、すぐにガーデンフレンズを乗せます。高さをあわせるイメージで隙間なく置いていくときれいに仕上がります。
2段作る場合は、レンガの上にセメントを乗せたらレンガを積んでいけば大丈夫です。重みで1段目のレンガに落ちてきたセメントはブラシなどで落とすと完成時にきれいに仕上がりますよ。
参考までに我が家の家庭菜園スペースは以下のように仕上がりました。
この記事を読んで花壇作るの大変そうだし家庭菜園は難しいかもと思った方必見。プランターでも色々育ています。アイリスオーヤマのプランターの使用感やキュウリやゴーヤ、イチゴを育ててみてどう感じたかなどをまとめた記事もありますので、興味がありましたら御覧ください。
花壇ができたら土を買おう
レンガで囲ったところに土を入れて上げれば完成です。
売られている土はリットル表記されますが、いくら必要でしょうか?
園芸の土の専門店から引用します。
土を入れる物・場所の体積の計算
土を入れる物・場所の深さと面積を確認し、体積を計算する
堆積(L) = 深さ(cm) × 幅(cm) × 奥行(cm) ÷ 1,000
= 深さ(cm) × 面積(㎡) × 10
FOREX森産業「土の必要量の計算」
ざっと計算するのは大変ですよね。ということで、幅と奥行きだけ入れたら堆積を計算するフォームを用意してみました。「深さ」はガーデンフレンズ Lの16cmのうち、3cm地面に埋まっていると想定して、幅✕奥行き✕13cm÷1000で堆積を求めるように設定してあります。
いくらぐらい必要でしたか? 結構な量が必要になるとびっくりすると思います。私も最初に計算して「こんなにいるのか」ともう一度計算し直しました。畝を作ったり、均一にならすと広がったりするので1袋余分に買っておくと良いと思います。
買うときは量が多いので実店舗で買うと積み下ろしや運搬が大変。ネット通販でまとめ買いしたほうが安心です。ドライバーさんに庭に置いていってもらうと労力がかからずにすみますよ。
袋から土をどんどんいれてゆけば念願の畑が完成です。
まとめ
- 資材以外のものは家のもので代用できることが多い。
- レンガを積むより「ガーデンフレンズ L」を使うとお手軽にできる。
- 土は結構な量が必要になるので配達してもらうのが無難。
いかがでしたか? 自分でも作れそうって思ってもらえたら嬉しいです。
家庭菜園は子供の好き嫌いを減らしたり、四季を感じられたりして、生活が精神的に豊かになりますよ。ぜひ自作の花壇で素敵な庭ライフを送ってみてはいかがでしょうか。
DIYに関する情報以外にもスケジュール感や減額方法など外構に関する基礎知識や役に立つ情報をまとめています。もし興味がありましたら、御覧ください。
参考文献
※1:国土交通省 国土技術政策総合研究所 (NILIM)「第Ⅺ章 木造住宅外壁の劣化対策重点部位の推奨納まり図(案)」
※2:峯岸敬一「セメントの水和と熱」
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