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【シンボルツリー】シマトネリコ(タイワンシオジ)良かった点や後悔・失敗は?

外構

こんにちは、福田栗作(@kurisakunchi)です。このブログでは注文住宅や雨水タンクに関する話題についてユーザー目線で解説しています。

シンボルツリーにシマトネリコを植えようか迷っているだけど…

200人にご自宅のシンボルツリーはなにか、アンケート調査したところ2番目に人気だったのがシマトネリコ。人気樹種だけにお庭に植えてみたいと考えている人向けに、回答者が実際に植えて感じた「良かった点」や「後悔・失敗したポイント」を紹介していきます。植えた人の本音なので参考になると思います。

この記事でわかること

  • シマトネリコの育て方や植える時の注意点
  • シマトネリコにカブトムシはくるか、害虫情報
  • シンボルツリーに採用した18人の本音

シマトネリコの基礎知識

シマトネリコの基本情報

  • 分類:モクセイ科トネリコ属
  • 原産地:沖縄諸島、中国南部、台湾、フィリピンなど
  • 樹高:5~8m(常緑高木)
  • 開花時期:5~6月
  • 剪定時期:毎年4月または12月。
    • 高くなったら切りつめる。
    • 地際近くの小枝は切り取る。
    • 生長が早いので放任するとかなり大きくなる

シマトネリコの特徴

都市を中心に植栽用に大量に植えられてきた外来の樹木で、暑さに強く成長が早い特性から、植え込みや道路際に自生するケースもみられる。在来種の「ネズミモチ」との競合や交雑などの問題から過去には外来生物法の「要注意」に指定されたこともあるが、現在は指定から外れています※1

シマトネリコはうっかりシマネトリコ、シネマトリコとつい良い間違えてしまいそうになってしまいますよね。樹皮に付着する虫が蝋を分泌するのですが、この蝋を敷居などの溝に塗って戸の滑りを良くしていたことから「戸に塗る木」とされていたのが訛って「トネリコ」になったのが語源だそうです。

カブトムシが集まる木

カブトムシが集まる木といえば「クヌギ」が有名ですが、シマトネリコにも集まります。クヌギの場合は他の虫が傷つけて出た樹液を得るのに対して、シマトネリコには樹皮をかじって自分で樹液を出して食べるので集まってきます。

余談ですが、この「樹皮をかじる」がカブトムシ本来の行動なのか、本来、分布の異なるところから来た木のせいで新たに編み出された行動なのか不明だったのですが、野生のカブトムシが在来種に傷をつけているのが目撃されたのが報告されてます※2。何はともあれ、夏場に男の子のお子さんがいるご家庭には嬉しい木ともいえそうですね。

シマトネリコの育て方※3

水持ち・水はけ・日当たりの良い場所に植え、強く乾燥させないように気をつける。ただし半日陰でも育つ。熱帯の地域が原産なので暑さや湿気に強いので夏場の手間が少ないのが特徴です。

根付くまでは乾燥に注意し、根付いてからはすごく乾かない限り特に与える必要はありません。ただ、夏は水切れさせないように注意しましょう。

植え付け

植える場所の水はけが悪い場合は腐葉土を元肥に牛糞などを混ぜて植え付け、根付くまでは木で支えておく。土は赤玉土(小粒)6、腐葉土4ぐらいで大丈夫です。

シマトネリコにつく害虫

シマトネリコにはカブトムシ以外にも虫がつきます。サザナミスズメという蝶の幼虫やシマケンモンという蛾の幼虫です。葉っぱを食べて糞を落とすので気になる人は避けたほうが良いでしょう。

実はスズメバチもよってくることが知られています。花ではなく樹液目当てで、カメムシなどが液を吸ったあとからしみ出たものを狙ってよってくるそうです※4

シマトネリコを植えた人の本音

アンケート調査の概要

クラウドワークスを利用して、「シンボルツリーに関する調査」と題して2022年10月23日~24日に調査を行い、110件の回答を集め、追加で2022年10月25日~30日に90件の回答をいただきました。

質問内容は以下の3問で自由回答形式です。

  •  ご自宅に植えているシンボルツリーの樹種を教えてください。 
  •  シンボルツリーを植えて良かった点、気に入っているところを教えてください。
  •  シンボルツリーを植えて後悔している点、失敗したポイントを教えてください。 

この調査の結果で、シマトネリコは18票を獲得。オリーブについで人気の樹種でした。オリーブの回答結果もまとめていますので気になる方は合わせてご覧ください。1位はオリーブ、2位はシマトネリコとくれば3位はなにか? 1票差の17票でハナミズキでした。ハナミズキについても同様に回答結果や育て方などをまとめていますので、興味がある方はご覧ください。

以下はみんなの「良かった点、気に入っているところ」「後悔している点、失敗したポイント」をそれぞれ系統に分けて、コメントを紹介していきます。

なお、200件の回答結果をまとめてランキング形式にまとめた記事もあります。他の樹種について迷っている人はこちらも合わせてご覧ください。

また、生け垣についても同様に調査を行い113人から回答を得ました。こちの結果をランキング形式でまとめてみました。気になる方は合わせてご覧ください。

シマトネリコを植えて良かった点

シマトネリコをシンボルツリーにしたひとが感じている良かってんやお気に入りポイントは大きくつに分かれました。

  • 家全体の外観が良くなった
  • 日陰ができる、涼しい
  • 癒される
  • 自然を感じる

それぞれ紹介していきますね。

家全体の外観が良くなった

  • 自宅の庭が殺風景だったのが改善されたのでよかったです。どんな庭にも合う種類なところが気に入ってます。
  • 庭に緑がある生活は初めてで、見るたびに少し癒される空間づくりができたこと。無機質なコンクリートの壁でも緑があることでよい方向にかなり印象が違って感じるところ。
  • 見栄えがよく外観が引き締まる。オシャレに見える。
  • 無機質な家にメリハリが出来た点です
  • 緑があって、自分の家だとわかりやすいところが気に入っています。

オリーブなどもそうですが、樹種に寄っては植えることで家全体がおしゃれになる木もあります。アオダモは日本の山に生えている樹種でシンボルツリーにするとナチュラルなテイストが出て家がおしゃれになります。実際にアオダモを植えた植えた人の声もまとめてみましたので気になる方は以下も御覧ください。

日陰ができる、涼しい

  • 南側に植えており、夏の暑い日差しを遮ってくれる
  • ほどよく日陰が出来て、風に揺れて気持ちが良いです。
  • 自然が感じられる。家全体の雰囲気が良い。夏に涼しさが感じられる。

ちなみに人気の樹種のカエデ・モミジも植えた人からは日陰ができて良いと評判でした。この記事と同様にカエデ・モミジの育て方や植えてよかった点や失敗・後悔などをまとめてみました。興味がございましたら合わせてご覧ください。

癒される

  • 窓から緑が見えて癒やされる。
  • ウッドデッキに穴をあけて植えられるようにデザインしてもらったので、リビングからの眺めがとてもくつろげる。
  • 癒しの空間づくりに役立ちました。爽やかな外観です。

自然を感じる

  • 葉が風に揺れてそよそよとするのは綺麗。
  • 大きくなる常緑で、イキイキていて飽きない。
  • 季節の移り変わりが庭で見られて嬉しく思っています
  • 新緑が綺麗で実もなり、また紅葉もするので四季がかんじられる

この他に自然を感じる木としては、ドウダンツツジもおすすめ。ドウダンツツジは春にはたくさんの白い花を咲かせ、秋になると葉が真っ赤に色づくので四季の移ろいを楽しめます。植えてみた人の声をこの記事と同様に紹介してますので合わせて御覧ください。

その他

  • 周囲からの視線を自然に遮ることができる。
  • 病害虫に強いと聞いていた通り、植えてから特別に気を遣わずにも青々と成長してくれているところ。
  • 暑さに強くて常緑なのでふゆの時期でも葉がついているところです。
  • 形が好きな点です

シマトネリコを植えて後悔、失敗したこと

シマトネリコを植えて後悔・失敗したとはシンボルツリーによくある「剪定が大変」「管理が大変」「害虫が出た」の3つに大別されました。

それぞれ見ていきましょう。

剪定が大変

  • シマトネリコは剪定してもしても枝葉が増えすぎることに悩んでいる。シンボルツリーを決める時ほぼ草木に関する知識がなかったので、もっと剪定が楽で落ち葉に悩まされにくい植物を選べばよかったと少しだけ後悔している。
  • 思った以上に大きくなり剪定が大変。
  • 成長速度が速すぎて、剪定などの手入れが大変なところが後悔しています。
  • 成長が早く剪定が大変。
  • 大きく成長するので剪定が大変でしょうか。
  • 木の成長が早くまめに剪定しなければならい。

管理が大変

  • 元々大きく育つような種類なことはわかっていましたが、あまりにも巨大化してしまったので手入れが大変です。
  • 寒さが苦手な木なのでやや取り扱いに気を配ります。
  • 手入れをしないと隣の家にはみ出してしまう。大きくなると手入れが大変。
  • 手入れが面倒な点です
  • 年に数回手入れが必要な点です
  • 大きくなりすぎて、手入れが大変です。
  • 落ち葉の処理が大変

害虫がつく

  • 思った以上に成長が早く、かなり大きくなっている。虫が多くてフンがたくさん落ちる。
  • 夏場は蝉が大量に幹についてうるさいです。近所迷惑にならないかヒヤヒヤします。
  • 害虫がつきやすいのか直ぐに葉が食べられてしまうところです。
  • 多少ですが虫が増えたことですね
  • 虫がたくさんつく。すぐに茂るので、剪定が大変。

まとめ

  • シマトネリコは生長が早くすぐ大きくなるので剪定が大変。
  • カブトムシがよってくるので男の子は喜びそう
  • 大きくなりやすいので目隠しや避暑的な役割も期待できる。

シマトネリコを植えたことでおしゃれになったと喜ばれるし夏場にはちょうどよい木陰ができるのが嬉しいポイント。一方で大きくなりすぎて剪定や管理が大変などの後悔も垣間見えました。シマトネリコを自宅に植えるかどうか、この記事がなにかの役に立てたら嬉しいです。

余談ですが、植えるのも切るのも樹木について悩んでいる場合はプロにおまかせするのが一番です。植物は話しかけたり仕草を見せたりしないので自分の行なったことが正解だったのかわからないのが育てる上で一番むずかしいポイントです。管理人も実際に生け垣を管理していてもこれであっているかよくわからないまま過ごしてます

そういう不安がある人は年間受付件数20万件以上を誇る、その道のプロ「【剪定110番】」に相談してしまいましょう。24時間受け付けている電話相談、プロが実地で見てくれる現地調査、現場を見た内容に基づく正確なお見積もりの3つが無料でしてもらえます。もちろん作業後の追加料金はなしで全国どこでも対応可能です。庭木1本から対応しているので気軽に聞いてみるのがオススメです。

シンボルツリーに関する情報以外にも外構のスケジュール感や減額方法など外構に関する基礎知識や役に立つ情報をまとめています。もし興味がありましたら、御覧ください。

参考文献

※1:「緑化樹シマトネリコの生態影響について

※2:「カブトムシによる樹液獲得のためのトネリコ樹皮の傷つけ

※3:姫路市「転入記念樹 シマトネリコ

※4:九州大学大学院 上野高敏「樹液にそそられて -生垣や庭木には甘い誘惑がある-

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