こんにちは、福田栗作(@kurisakunchi)です。このブログでは注文住宅や雨水タンクに関する話題についてユーザー目線で解説しています。
どの程度の雨が屋根に降ったら、どれくらいの水がタンクに貯まるんだろう…。
上記のような疑問を解決するため、雨量と時間の関係などからどれくらい貯まるのかを解説していきます。
この記事でわかること
- 1ミリの雨が1時間ふるとどれくらい水が貯まるか
- どれくらい雨が溜まるか計算するときの注意点
- 簡易計算機を使ってタンクへの流水量を計算
ページの最後には雨量や実際にどれくらい貯まるかを調べてくれる簡易計算フォームも用意してあります。数字(半角)を入力フォームに入れてイメージを固めてみてください。
1ミリの雨は何リットル?
1ミリの雨の意味
1ミリの雨の「ミリ」はミリリットルではなくミリメートルを指します。
1メートル四方に雨が降り続いた場合、1ミリメートルの深さになることか来ています。これがどれくらいの水になるかというと
1m*1m*1mmだとわかりにくいので単位を揃えてみましょう。
100cm*100cm*0.1cmで1000c㎥で、1,000ml。つまり1リットルの雨が溜まることになります。
ただ、1ミリの雨と言っても1~1.9ミリまであるので、1ミリだからと傘をささずにいくとずぶ濡れになる場合もあります。
雨の強さ
1時間の雨量 (mm) | 予報 用語 | 人への影響 | 屋外の様子 |
10以上~ 20未満 | やや強い雨 | 地面からの跳ね返りで足元がぬれる | 地面一面に水たまりができる |
20以上~ 30未満 | 強い雨 | 傘をさしていてもぬれる | 地面一面に水たまりができる |
30以上~ 50未満 | 激しい雨 | 傘をさしていてもぬれる | 道路が川のようになる |
50以上~ 80未満 | 非常に激しい雨 | 傘はまったく役に立たなくなる | 水しぶきであたり一面が白っぽくなり、 視界が悪くなる |
80以上 | 猛烈な雨 | 傘はまったく役に立たなくなる | 水しぶきであたり一面が白っぽくなり、 視界が悪くなる |
20ミリ以上から側溝や下水、小さな川があふれ、小規模のがけ崩れが始まるとされ、30ミリ以上からは避難が必要になってきます。
雨水タンクの補助金の交付要件の一つに「大雨が予想される際は、タンクの水を抜いて防災に備えること」と定めている自治体もあります。自主的に地域の防災に貢献できるのも雨水タンクを持つ魅力の一つと言えます。
屋根に降った雨水 計算するときの注意点は
屋根の形が大事
雨を受け止める屋根にもいろいろな形がありますね。一面だけ斜めに流れている片流れ屋根、斜面を2つ作る切妻屋根、4方向に斜面をつくる寄棟屋根などなどバリュエーション豊かです。
雨水タンクを設置するときに注意したいのは、屋根の面積が小さいところの雨樋に設置しないことです。寄棟屋根の下の図の場合、①よりも②のほうが雨が降り注ぐ面積が広いので②から雨水が落ちる雨樋を選ぶほうがベターです。
雨樋(竪樋)の本数も調べてみて
竪樋の位置も注目しましょう。屋根のすみに取り付けられている場合、分散してしまうということもありえます。
屋根Aに雨が降った場合、竪樋①と②にそれぞれ流れていくイメージです。流水量に直接影響してくるのでチェックしておきましょう。
3ミリの雨が4時間、30㎡の屋根に降ったら…
3ミリの雨が4時間降ったら、1㎡にふる雨量は12リットル。
30㎡の屋根に降り注いだ場合は30*12で360リットル。大型タンク1つ分の水量が屋根に降り注いだことがわかります。
竪樋の本数が2本で、集水器の効率が50%(半分の水を雨水タンクに流す)だと、90リットル貯まります。
雨量や屋根の面積がわかれば簡易ながら計算できますね!
とはいえ、面倒だと感じたあなた!下に計算フォームを用意しました。ぜひ色々な場面を想定して計算してみてください。
屋根に降った雨 タンクにどれくらい貯まるか計算
雨水タンクにどれくらい雨水が流れ込むか簡易計算フォームを作りました。雨が降ったときにどれくらいの水が貯まるのかイメージを掴みたい人はぜひ使ってみてください。
降水量を計算しよう
雨水タンクにどれくらい流れ込むか計算
雨樋1つ、集水器の効率が50%で計算しています。もし雨樋が2つある場合は、もう一度2で割ってください。
まとめ
- 1ミリの雨が1時間ふったら1㎡に1リットル水が貯まる
- 雨量✕屋根の面積÷雨樋(竪樋)の本数÷集水器の効率でタンクへの流水量を求められる。
どれくらいの雨でどれくらいタンクに水が貯まるかイメージがつきましたか?
どのタンクがいいか迷われていたら、雨水タンク利用者がオススメする雨水タンクを紹介しています。もしよろしかったらこちらも読んでみてください。
雨量の計算以外にも設置にかかる費用やボウフラ対策、補助金などについてお役立ち情報をまとめています。雨水タンクに関する疑問を解消する内容ですので、もしよかったら御覧ください。
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