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雨水タンク カーポートに設置するメリット・デメリットは?

雨水タンク

こんにちは、福田栗作(@kurisakunchi)です。このブログでは注文住宅や雨水タンクに関する話題についてユーザー目線で解説しています。

雨水タンクをカーポートに設置しようと思うんだけどデメリットってあるのかな…

便利だけどどこに設置するか迷う雨水タンク。雨樋も屋根もあるカーポートは設置場所によさそうと感じますよね。でも、実際はどうでしょうか? 雨水タンクユーザー目線で検討してみるとメリットもデメリットもいくつかありましたので紹介していきます。

この記事でわかること

  • カーポートに雨水タンクを設置するには?
  • カーポートに雨水タンクを設置するメリット
  • カーポートに雨水タンクを設置するデメリット

カーポートに雨水タンクを設置するメリット・デメリットを理解して適切な場所に設置していきましょう。そもそも駐車場の外構工事にお悩みの方向けに、駐車場に関する基礎知識をまとめた記事もあります。こちらも興味があれば御覧ください。

カーポートに雨水タンクを設置するには?

カーポートに設置する場合も家に取り付けるときと同様に雨樋を切って、集水器を接続して水を雨水タンクに流していきます。ただ、カーポートならではの注意点があります。それは家の雨樋とサイズが違うこと。

住宅用の一般的な雨樋は直径55ミリ~60ミリの丸樋もしくは一辺60ミリの角樋が多く、集水器もこれに対応しています。これに対し、カーポート用の雨樋は40ミリ前後で、多くの集水器が取り付けられずアダプターが必要になってきます。

また、設置する際のチェックポイントの一つが、駐車スペースはコンクリートの土間打ちをされているかどうか。されている場合はそのまま置いても大丈夫です。土間打ちではなく砕石を敷いている場合は、凸凹で置けないため石をどかして、コンクリートブロックなどで足場を作ってから設置しましょう。

カーポートに雨水タンクを設置するメリット

洗車がしやすい

これは当たり前ですが、水源が近くにあるので洗車がしやすいのが1番のメリットです。私は庭にセットしているので、水を汲んで「めんどくさいなぁ」って思いながら運んでいるので近くにあるのは便利です。じょうろやバケツに水を汲んだら数キロになるので運ぶ距離が短いほうが助かりますよね。

雨水タンクの場合、水圧が弱いのでホースは使えません。あくまでバケツなどに出してから使わないといけないので、ホースから水をどんどん出してさっと洗剤を洗い流すとかはできないです。

雨水タンク利用者38人に「貯めた雨水タンクは何に使っているか」を聞いてみたところ、洗車と答えた人は4人いました。みんなが何目的で雨水タンクを使っているかやボウフラの発生の有無と対策などについても聞いて記事にまとめてました。興味があれば合わせて御覧ください。

家の雨樋を切らずに済む

「カーポートの雨樋を切るのだから同じでは?」と思いますよね。でも、失敗したときのダメージがけっこう変わってきます。どういうことかというと、仮に雨樋を切るのを失敗して、雨樋を交換、取り替えるとなったときに必要経費が大きく変わってきます。

失敗したところが2階建ての屋根から下りてきている雨樋だったらどうでしょうか?リフォーム会社に頼んで、足場を組んでとなったら数万ですむかどうか…。カーポートなら、高さはないのでその気になれば自分で取り替えることもできなくはないです。

初めて取り付けるときに仮に失敗してもダメージが少ないのはカーポートといえるのではないでしょうか。また雨水タンクを廃棄する際に雨樋を交換となった場合の費用が少なく済むので、これは一つのメリットといえそうです。

少しだけ駐車場が汚れにくくなる

カーポートの屋根をつたって雨樋を通ってパイプから駐車場に排水されたときの水、正直、めっちゃ汚いです。なので、駐車場が土間打ちされている場合、排水を垂れ流すとコンクリートが結構汚れます。

我が家の入居から1年半たった駐車場の土間を見てください。

これを防ぐにはどうしたらいいか。水を流さない、もしくはコンクリートの上に流れ出ないようにすればいいということになりますね。

そこで雨水タンクを設置したら、水を貯まる分少しだけ汚れるのを遅らせる結果につながるでしょう。劇的に汚れないわけではないので注意は必要ですが…。

なお、駐車場の排水で失敗した以外にも我が家の外構の失敗例・後悔ポイントをまとめています。興味があれば合わせてご覧ください。

カーポートに雨水タンクを設置するデメリット

思ったほど水が貯まらないかも

カーポートの屋根はどれくらいの面積でしょうか?

1台用でしたら、最も多く販売しているカーポートの屋根サイズは横幅2,701mm×奥行4,980mmです。

カーポート専門館「カーポートのサイズの選び方【決定版】

売れ筋商品の屋根の面積は約13.4㎡のようです。また、2台用の場合は51と呼ばれるサイズ(5,100ミリ)のものが多いそうです。2台用については屋根がアーチ状になっているものがほとんどで、雨樋も両サイドにあります。そのため、2台の場合は屋根に降り注いだ雨のうち使えるのは半分程度になると考えたほうがよいでしょう。1台用でも2台用でも約13㎡の面積に降り注いだ雨が使えると見込むのが妥当と考えられます。

仮に集水器の効率が良くてすべての水がタンクに流れる計算でも1ミリの雨が1時間降った場合、だいたい13リットル強しか貯まらないということになります(実際には集水器からすべての雨がタンクに流れ込まないのでもっと少ない)。

屋根から雨水タンクにどれだけ流れ込むかの計算の仕方や考え方もまとめています。くわしく計算したい方はご参照ください。

サイズが限られ、駐車の邪魔になるケースも

雨水タンクは雨樋に接続して水を得るためにカーポートの近くに設置する必要が出てきます。雨樋が下りているカーポートの柱が外壁や塀に近接しているような場合、サイズが大きいと駐車の邪魔になってしまいます。

例えば下の写真を見てみてください。

上の図の場合だと、雨樋が下りているところの近くの赤丸のところにしか雨水タンクを置けないのがわかると思います。入口近くに40cm近くの物体があったら少し邪魔に感じるのではないでしょうか。

また、1台用だった場合、タンクを避けようとして車がカーポートからはみ出すということも考えられるかもしれません。どれを買うか考えたときに小型のものしか選べなさそうです。

容量100リットルの小型のものでもだいたい大きさが40センチ前後あるので実際に設置して問題ないかは確認しておきましょう。商品を選ぶときはサイズをあわせて確認しておきましょう。

人気の小型タンク、ホームダムミニとスペースセイバーを比較してみてみました。長所短所がわかりやすくまとまっていますので、もしタンクが決まっていない方はぜひ御覧ください。

「災害時の備え」になりにくい

雨水タンクの利用目的の一つに洪水や地震などによる「断水」の備えがあげられます。飲料用ではなくても、お風呂やトイレ、掃除など水が必要な場面は多くあるので雨水をためておけば安心ですね。

でも、カーポートに設置する場合、やはり大きいものが選びにくくなってしまいます。そのためサイズが小さいものにせざるを得なくなって心もとなさは出てくるかもしれませんね。

災害時は飲料水は1日3リットル、生活用水は1日10~20リットルが1人あたり必要とされています。容量100リットルの小型のもので2人ぐらしの場合だと良くて5日しかもたないのは少し不安になりそう。雨水タンクの災害時に役立つが果たせず魅力が減ってしまうのはデメリットといえそうです。

普通に設置するより追加費用がかかる

先ほどさらっと触れたのですが、雨樋が細いのでアダプターが必要になります。その費用が余計にかかるので、数千円とはいえ、もったいないと感じる人はいそうですね。

小型雨水タンクのコダマ樹脂工業の「ホームダムミニ 110リットル」、ハーコスターの「ミニレインセイバー 100リットル」は中でもコスパが良いのですが、追加費用が発生することでコスパが若干悪くなる点は注意が必要です。

まとめ

  • 住宅とカーポートでは雨樋のサイズが違うので取り付けにはアダプターが必要。
  • カーポートに取り付けるメリットは、失敗時のダメージが少ない。
  • デメリットはタンクのサイズが限られる、思ったより水が貯まらない可能性がある。

カーポートへの設置は雨樋の大きさが違うという点は絶対におさえておきましょう。いざ買ったときに取り付けられないと凹んでしまいますよね。

洗車をよくするし洗車メインのために雨水タンクの導入を検討しているなら、カーポートに設置はありだと思います。家庭菜園用や災害時の活躍も期待している方は別の場所で大きめのサイズにするのが個人的にはオススメです。

設置場所以外にもボウフラ対策や補助金など雨水タンクに関するお役立ち情報をまとめています。こちらもあわせて参考になれば幸いです。

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