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雨水タンク利用者の本音は? ボウフラの発生や清掃ひん度や後悔聞いてみた

雨水タンク

こんにちは、福田栗作(@kurisakunchi)です。このブログでは注文住宅や雨水タンクに関する話題についてユーザー目線で解説しています。

管理人
管理人

雨水タンクを愛用しているけど他の人がどうなのか気になる!

ということで、他のご家庭の雨水タンク事情をアンケートしてみました。他の雨水タンク利用者はぶっちゃけ後悔しているのか、ボウフラを発生させてしまったことはあるのか、清掃はどれくらいの頻度でしているのかなどなど聞いてみました。

雨水タンクに関するアンケートの概要

今回の調査は「【簡単7問】雨水タンクに関するアンケート」と題して、2022年10月8日~22日までの間、市販の雨水タンクを購入、利用している方を対象として、クラウドワークスを利用して雨水タンクに関する調査を行いました。

設問は以下の7問。

  1. 利用している雨水タンクのサイズは?
  2. 自宅への雨水タンクの設置はだれが行いましたか?
  3. 雨水タンク内にボウフラが発生したことはありますか?
  4. 内部にボウフラが発生した理由や発生させないための対策を教えてください。
  5. タンク内の清掃はどのくらいの頻度で行っていますか?
  6. 貯めた雨水は何に使っていますか?
  7. 雨水タンクを自宅に設置して良かった点や後悔を教えてください。 

設問1のタンクのサイズでは市販品では存在しないサイズ「50L未満」を選択し、雨水タンクを利用していないとみられる無効回答を除いて、38件の回答が集まりました。

雨水タンク「ホームダム250L」のユーザーの生の声として私が使ってみて感じたメリデメなどをまとめた記事もあります。興味があれば合わせて御覧ください。

設置している雨水タンクのサイズは?

まずはどれくらいのサイズの雨水タンクを設置しているかを聞いてみました。

サイズ感は雨水タンクのネット通販専門店「TOKILABO」さんの小型タンク(~150L)、中型タンク(150L~300L)、大型タンク(300L~)に合わせて、設問を作りました。

設問

1.利用している雨水タンクのサイズは? 

  • 50L未満
  • 50L以上150L未満
  • 150L以上300L未満
  • 300L以上
サイズ回答数
50L以上150L未満29
150L以上300L未満7
300L以上2

およそ4人中3人が小型タンクを使っているとの回答になりました。雨水タンク自体は水を溜め置く性質上どうしてもサイズが大きくなればなるほど場所を取ってしまいます。敷地面積や必要量の兼ね合いから、小型タンクで十分と判断した方が多いともいえそうですね。

後ほど用途を紹介しますが、掃除に使うという回答も一定数あり、週末の洗車などちょっとした用途なら小型で十分だと僕も思います。逆にがっつり菜園をしている方が小型タンクを使うと夏場とかでは空になることもおきそうですね。

どれくらいの雨でどれくらいの水が貯められるか知っておくと雨水タンクの購入時に役立ちますよ。簡単に計算できる方法をつくりましたので、こちらも興味があれば御覧ください。

雨水タンクの設置はだれがした?

簡単に取り付けられると言われている雨水タンク。自分で雨樋を切って取り付けるのは不安な方も多いと思います。そこで誰が設置したのかを聞いてみました。

設問

2.自宅への雨水タンクの設置はだれが行いましたか? 

  • 自分で行った
  • ハウスメーカーや工務店に取り付けもらった
  • 外構業者に取り付けてもらった
  • 水道業者に取り付けてもらった
  • 購入先の取り付けサービスを利用した
 設置者回答数
自分で行った15
ハウスメーカーや工務店16
外構業者2
水道業者1
購入先の取り付けサービスを利用4

意外と多かったのがハウスメーカーや工務店という回答。雨樋を切るという作業内容なので、相談してみて依頼することが多いのでしょうか。我が家は最初、新築工事の外構工事で一緒に取り付けられないかを外構業者に聞いてみたのですが、「雨樋を切るという作業で家を傷をつける可能性があり受け付けてない」と回答されたことがあります。外構業者の回答数が少ないのはこういう点もあるかもしれません。

結局、私が自分で取り付けたのですが、自分でも意外とできると感じましたし、半数近くもそう答えているのでやはり自分でできなくはない作業だと思います。

雨水タンクの購入・設置にかかる費用をまとめた記事もあります。どれくらいかかるか気になる方はぜひチェックしてみてください。

ボウフラの発生の有無と対策は?

雨水タンクといえばボウフラがわくのではと心配になる方もいると思います。当ブログのボウフラの記事はめちゃくちゃ読まれているので、みんなが気になるポイント。ということで実際にボウフラが発生したことあるかを聞き、その上で自由回答方式で発生した理由や発生させないための対策を聞いてみました。

設問

3.雨水タンク内にボウフラが発生したことはありますか? 必須

  • ある
  • ない

4.内部にボウフラが発生した理由や発生させないための対策を教えてください。

 回答数
ある11
ない27

ボウフラが発生したことがあると答えたのは約3分の1。結構多いと感じますか? 

あると答えた11件中、取り付けた人が「自分」が6件、「ハウスメーカーや工務店」が3件、「外構業者」「購入先」がそれぞれ1件ずつという結果に。

自分で行なった15件中6件で発生しているという点を鑑みると、自分で取り付ける場合、ある程度発生するリスクを加味しておいたほうがよいかもしれませんね。

なぜボウフラが発生してしまうのか、原因と対策やボウフラの生態などをまとめた記事もあります。雨水タンクとボウフラの関係をより詳しく知りたい方はこちらも御覧ください。

ボウフラが発生した原因

発生した人のコメントの中から原因や対策がしっかり書かれていたものを紹介していきます。

  • 雨水が長時間たまった状態だとボウフラがすぐに発生します。たまった雨水をこまめに庭木の水やりに使用して、雨水を貯めないようにしています。
  • 定期的に水を取り替えるようにしてます。あとは、しっかりとフタを閉めるようにしてます。
  • ずっと同じところにおいて中を点検していなかったので、定期的に中の水をだして掃除をするようにしてる。
  • 設置して最初の頃は上水道をメインで使っていて、雨水タンクは家庭菜園の水やり程度しか使っておらず、雨水が入ったままで一か月以上放置することも多くありました。水の流れが無くなったことでボウフラが発生したと専門家に言われたので、それからは一定量の水量が貯まると数日間で使い切るようにして、タンク内に同じ水を矯めないにすることでボウフラの発生を防いでいます。
  • 集水部のメンテを怠り、雨水がたまったままにしてしまった。定期的に清掃を行い、あふれないよう雨水は破棄することにしている。
  • ふたに隙間があり、そこからはいた可能性がある。今はふたをしっかり閉め、蚊よけ対策や塩素消毒もしている。

水を使わずに貯めていたから発生したという意見が多かったです。具体的にどこから入ったのかもう少し明らかになればよかったのですが、コメントからは「ふたに隙間があった」事例のみでした。

みんなのボウフラ対策

ボウフラが発生したことがない人の対策も紹介していきます。

  • 発生させないために、ハウスメーカーに定期的なメンテナンスも含めて依頼したので、特にボウフラが発生したことがない。ちょっと変化を感じたらメンテナンスを依頼したりもする。
  • 蓋をきちんと閉めるまた頻繁に水を入れ替える。(水を)いれっぱなしだとボウフラだけでなく異臭もでます。
  • こまめにタンクをチェックしわいていないか確認している、ごみが浮いていないかもチェック。
  • ボウフラなどの発生は困るので、頻回に水を使うことと取り付けてある網の掃除をしています。
  • 月一の定期清掃の際に、業者さんに防虫防菌対策をしてもらっているからです。
  • 今のところボウフラが発生したことはありません。
  • 雨が注ぐタンクのところに、網をかけている。なるべく早く使い切るようにしている。

全体を通じて、多くの人がこまめに水を使う、溜まったら捨てるという回答が一番多かったです。「薬剤を使う」「10円玉などの銅を入れる」「メダカを入れた」という手段のほか、「蚊取り線香を投入した」という変わり種も。蚊取り線香は科学的な効果があるかわからないのですが、銅などは研究例もあるので取り入れている方が多い対策ですね。

雨水タンクに銅を入れるのは本当にボウフラ対策になるのか、入れるとしたらどれくらいの銅が必要なのかなどを論文などを紐解いて検討した記事もあります。ボウフラ対策がきになる方は合わせてご確認ください。

雨水タンク内の清掃、頻度は?

設問

5.タンク内の清掃はどのくらいの頻度で行っていますか? 必須

  • 毎月
  • 半年に一度
  • 1年に一度
  • 数年に一度
  • していない
 頻度回答数
毎月12
半年に一度14
1年に一度2
数年に一度4
していない6

この結果を見て驚いたのですが、想像以上にみなさん雨水タンクをメンテナンスしていました。

驚いた理由が53施設、55基の雨水タンクの利用動向を調べた調査では、清掃について「していない」が53%、「している」が17%と約3倍の開きがあったからです※1。我が家は数年に1回程度しか掃除してないものの問題は起きていないので、そこまでこまめにしなくても問題ないと思います。

屋根に溜まった砂や花粉、鳥の糞などのゴミが雨水と一緒に流れ落ちるので、雨の降り始めの方の水は汚れている傾向があります。ゴミを除去する機能のない普通のフィルターだと内部に少しずつ砂などが溜まっていくので、気になる人は清掃をすると良いでしょう。

我が家の1年半程度メンテナンスしていない状態で中を空にしてみた写真を参考までに掲載します。

1年半ていどメンテナスしなかった雨水タンクの内部

雨水タンクのお手入れ・メンテンスの仕方やタイミングなどを解説した記事もあります。こちらも是非参考にしてみてください。

貯めた雨水は何に使っている?

設問

6.貯めた雨水は何に使っていますか?

用途回答数
庭木の水やり22
菜園用11
掃除11
風呂・トイレ4
洗車4
災害対策1
その他2

自由回答形式なのでそれぞれ系統にまとめてみました。なお、「庭の水やり、ポーチの掃除、車のタイヤの清掃です」というような回答は庭木の水やりと掃除に1ずつ回答を割り振っているため、合計値が回答件数の38よりも多くなっております。

また、2件のその他は「洗濯用」でした。

災害対策用に購入したという回答は1件でしたが、設置してよかった点に災害の備えになっているという意見は多数ありました。

雨水タンクを設置して良かった点や後悔は?

設問

7. 雨水タンクを自宅に設置して良かった点や後悔を教えてください。

回答サマリー

雨水タンクを設置して良かった点は大きく3つに分かれました。

  • 水道料金が助かる、節約になっている(22件)
  • 災害の備えとして安心できる(9件)
  • 節水意識が高まる・環境に優しい(6件)

後悔しているポイントを上げる人は少なかったのですが、大きく分けて以下の4つに分類できました。ちなみに後悔なしと明言した方は4人おりました。

  • 場所をとる(3件)
  • メンテナンス関連(2件)
  • 虫やカビ、衛生面の不満(3件)
  • タンクから水があふれるオーバーフローしてしまう(2件)

それぞれの項目に分けて主なコメントを紹介していきますね。

良かった点

水道料金が助かった・節約になっている

  • 余分な水道代がかからない。じょうろに水をくむ時、水道から水をためる時間が短縮される。水道トラブル時に多少の助けになる。
  • 最もメリットがあると感じたのは水道料金であり、二割程度の利用料の削減に寄与してくれるようになりました。
  • 畑に水をやるのに、今までは水道を使っており、かなり水道代がかかった。薄いタンクにしてからは、水道を使わなくなり、水道代がういた。
  • 洗濯水やその他の雑用水として使う場合に、水道水を使わずに済み、水道代が節約できるので良かったと思います。
  • わざわざ水道水を使わなくてもいいので便利です。1個だけ取り付けていますが、もう1個あってもいいかと思っています。

災害の備えとして安心

  • 良かった点としては、少しは節水になっているかなと言うのと、まだ出番はありませんが万が一の時の生活用水の貯蓄?になっている点です。
  • 災害の際にこまらないようにできる安心感を得られる点です。後悔はないです。
  • ゲリラ豪雨の際に雨どいの下が洪水状態になるのを、雨水タンクに一時的に貯められるので洪水対策になる。また、草花への水やりに使うので水道代を浮かせられる。
  • 災害時に役立ちそうなので設置して良かったです。
  • 庭への水やりや緊急時のトイレ洗浄に役立ちそうだから、今では設置してよかったと感じています。

節水や環境保全に役立っている

  • 庭の水やりや外まわりの掃除に気兼ねなく水を使えるので、罪悪感がなくなりました。
  • 親がガーデニングをメインに使っていますが、余計な水を使わずに、雨水タンクだけで足りている点です。
  • 節水を意識しながら生活することが出来て良かったです。
  • 水の料金が減ったことと、環境への配慮ができていそうなところがよい。
  • 資源を無駄なく使える、水道代が助かる

後悔しているポイント

場所をとる

  • 問題点はタンクを立地した場所が悪く、邪魔に感じるケースが頻繁にあることであり、いずれは別の場所に移動したいと考えています。
  • 容器が大きいため、庭先に設置する留め立てしまう為工夫が必要。
  • ただ保管場所を要するから、そこだけはデメリットだと思っています。

メンテンス関連

  • こまめに掃除できないのが難点です。
  • 定期的な清掃が少し面倒です。

虫やカビ、衛生面の不満

  • 置いた場所にカビがはえてしまった。
  • ただ夏場ははどうしても水が腐りやすく異臭を放たないようこまめに水を出したりせねばならず大変です。
  • 後悔は虫がわきますね。

タンクから水があふれるオーバーフローの悩み

  • 後悔した点は、たまにですが水が溢れる事があることです。
  • 栽培している植物が枯れなくて済むぐらい水があったが、雨が多いときにタンクから水が溢れていた。

この他にも設置の仕方や補助金、オススメの雨水タンクなどについてお役立ち情報をまとめています。雨水タンクに関する疑問を解消する内容ですので、もしよかったら御覧ください。

まとめ

  • サイズ別では小型雨水タンクが人気。
  • 利用者の3分の1がボウフラを発生させたことがある。
  • 半年以内に1度は清掃している人が3分の2を占めた。
  • 設置者の3分の2近くが水道料金が助かる、節約になったと感じている。

家庭菜園や庭に水やりの必要がある人、週末に洗車をする人には水の節約にもなる雨水タンクは購入を検討してもよさそうとアンケートをとってみて改めて感じました。雨水タンク購入の参考にならったら嬉しいです。

オススメの雨水タンクに関する記事もありますので、合わせてチェックしてみてください。

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参考文献

※1:柴早苗「雨水活用のもう一つの課題~貯留雨水の水質はどうか?~

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