こんにちは、福田栗作(@kurisakunchi)です。このブログでは注文住宅や雨水タンクに関する話題についてユーザー目線で解説しています。
外構で生け垣にするか迷う…
外構工事で生垣にするかフェンスが良いかってどちらも一長一短があって迷いますよね。外構工事の参考にオウゴンマサキの生垣を作ってもらったので1年半どんな感じなのか実態やメリデメ、いくらかかったかなどを解説していきます。
この記事でわかること
- 生垣の費用感。m単価は1万円前後でした。
- 生垣のある暮らしぶり。植物なので手入れが大変と思いきや実は手間いらずです。
- 生垣のあるメリデメ。四季を感じられるのはもちろん、いろいろなプラスがあります。
生垣が良いなって少しでも思ってもらえたら嬉しいです。
新築戸建住宅の外構工事ってそもそもどういうことをするのか、スケジュール感なども解説しています。興味があれば、ぜひ御覧ください。
生け垣 にした理由
我が家は自然を感じられる家にしたいなって方針で家造りをしてました。室内には化粧梁を入れたり、無垢床を使ったりしていて、その延長で外構も自然や四季を感じられるようにしたいと考えてました。
そうなると自然とフェンスではなく、生け垣がいいかなって方向で話が進んでいきました。フェンスでも木目調のものも候補にあがったのですが、どうしても人工物っぽさがぬぐえなくって…業者さんも自然が好きな雰囲気の人で生け垣推しだったのが決めてです。
樹種は害虫に悩まされないもの、手間がかからないもの、剪定も気兼ねなくできるものの3点を重視して選んでもらったのが「オウゴンマサキ」。道路側に面している部分を中心に数十メートル植えてもらいました。
生け垣 いくらかかった?
オウゴンマサキを1mあたり3本植えてもらい、m単価は11,000円でした。生け垣を作るのにかかった費用は十数万円。
なお、外構予算をめっちゃ削ろうとしたときに植える間隔を開けてもらった見積もりもとりました。そのときは1mあたり2.5本にしてもらって、m単価は9,200円。数万円浮くという結果になりました。樹種を変えたり、背の低い木にしてもらったり、間隔を変えることで値段を調節できるのも生け垣の良い点ですね。
生垣以外にもさまざまな部分で工夫して外構費用を計100万円安くした方法も紹介しています。もし興味があれば御覧ください。
相見積もりもとっていて、別の業者ではシラカシを進められました。そのときは1mあたり2本でm単価は8,600円。また、もう一つの業者ではプリペット、レッドロビンで見積もりを取ってもらい、1mあたり何本植えるかは不明でしたが、m単価8000円でした。フェンスの最安値に近いぐらいで、かつ目隠しもできるなら、悪くないかなと思います。
相見積もりとると費用感の違いや他に使えそうなアイデアが出たりとやって損はないです。4社見積もりもらってよかったといまでも思ってます。相見積もりについてメリデメや実際にやってみて感じたことなどをまとめた記事や相見積もり経験者にアンケートして「みんなの実際」を聞いてみた記事もあります。これを機に相見積もりに興味が湧いてきた方はあわせて御覧ください。
また、生垣以外にもほかの外構工事に関する値段を見積もりから紐解いて紹介している記事もありますので、あわせて見ていただけたら嬉しいです。
生け垣 にして1年半の間の暮らしは
水やり のひん度は?
根付くまでの1~2カ月はしっかり水をやってください
工事が完了したときに外構の担当者さんに言われたのがこれ。ビビって2日に1度のペースで1カ月はしっかり水やりをしてました。
その後は土が乾いたときにあげる程度で、そこまで頻ぱんに意識をして水やりはしなくても枯れていないです。さすが手間がかからないとお願いしただけある。
夏場は気をつけつつ、基本は放置で大丈夫なのが素敵。
剪定 はどれくらいした?
バシバシ刈り込んで大丈夫って言われるマサキ。とはいえ最初は枝葉がめちゃくちゃあるわけではないので、剪定時期の5月や9月に道路まで伸び出てしまった枝だけバッサリ切るぐらいです。
結構しっかりした枝を切っても全然平気そうなので、刈り込みに強いと言われるだけありますね。
意識して剪定したのは年2回程度です。普段は放置で大丈夫なので、剪定の手間も全然かかっていないのが助かります。
植木 はどれくらい大きくなった?
1.2mくらいだったのが、10~30cmくらい成長しました。正直、目隠しとしてはまだまだ。高さも元気なやつとあまり伸びないやつでわりとまばらです。
1.8mくらいまでは少なくとも伸びてほしいところで「このままだったら…」と不安はあります。
1年保証期間内に別の庭木が枯れたので、植え直しにきてもらった業者さんに聞いてみました。
マサキの背が全然高くならないのですが…
最初の1~2年は根を張る期間なので、伸びないですよ
もっと早く知りたかった。目隠しとして機能するのはもう少し先になりそうでした。余談ですが外構工事で植えた樹木に補償をつけてくれる会社を選ぶと、何かあったときに助かるので、庭に木を多く使い人は選ぶ基準にすると良いでしょう。我が家は植えてから1年以内に枯れたら植え直してくれる補償付きだったので、安心して育てられました。そういった補償の有無も1社だけにお願いするとわからないので、くどいと言われそうですが、やっぱり相見積もりはオススメです。
虫 はどれくらい発生した?
手間をそんなにかけなくて良いということもあって、実はそこまでマサキをしげしげと見る機会がなかったのが実情です。もしかしたら色々ついていたのかもしれないのですが、知らぬが仏ですね…。
ただ、秋口にカメムシの仲間がめっちゃ枝先にいたときはありました。10匹ぐらいいたので流石に「キモいな―」って思いながらそっと後ずさって放置しておきした苦笑。
虫が好きというわけではないのですが、屋外なので部屋の中で遭遇するよりはショック度合いが低いです。そっと離れれば実害ないので、気にせず付き合っていこうかなって思ってます。虫が極度に苦手な人にはおすすめできないけど、そこまで気にならないなら選択肢にいれてもいいのでは?
枯れた?
20本近く植えているのですが完全に枯れてしまったのはいまのところありません。
ただ、枯れかけている感じがしているのが2、3本。緑色の葉がほとんどなくなり弱々しい感じになってしまってしまいまいした。2,3本はちょっと緑が薄まっている印象の木も。じわじわ広がっているような状態で、もしかしたら病気かもという状況になってしましました。
枝先が茶色く枯れてきました。
その後も枯れが酷く幹(?)のほうまで枯れてしまいました。
枯れたところを切り取ったり、天然植物活力液「HB-101」を使用したりして、再生に努めているところです。
なぜこのような症状が発生したのか原因がわからないのですが、枯れた枝先を見つけたらこまめに除去することで、症状が広がらないようです。
また、残っている部分からはちゃんと葉が茂るようになってきました。
一部が弱っているとはいえ、育て方がよくわからなくてもほとんどがちゃんと育つので育てやすい木だと思います。
HB-101の使い方やイチゴとソラマメで使った場合とそうでない場合にどれだけ成長が変わるのかを実験してみた記事もあります。興味がある方はあわせて御覧ください。
生け垣 のメリット・デメリットは?
メリット
おしゃれできれいな外構になる
生け垣がキレイに生え揃って、木々がズラッと並ぶだけで道路から見た庭の見た目がとても美しくなります。人工物のフェンスでは絶対に出せない華やかさが生け垣にはあります。
きれいに仕上げるのは大変なものの、これだけでもやる価値はあるでしょう。なお外構をおしゃれに仕上げるにはどうしたらいいかポイントをまとめてみました。興味があればこちらも合わせて御覧ください。
四季を感じられる
フェンスをやめて生け垣にした狙い通り、四季を感じられるのは嬉しいポイント。
小さい花を咲かせたり、実をつけたり変化を見るだけでも楽しいです。
オウゴンマサキはマサキとは違って緑の葉と黄色い葉が混ざっているのが特徴なのですが、春ごろは緑が強くて、秋冬になると黄色い葉が旺盛になったりと季節に合わせていろいろな表情を見せてくれます。
ご近所の人と話の種になる
花を咲かせたりするので、たまに近所の人とご一緒になると、「花咲いてますね~」って話しかけられたりします。「少しずつ背が高くなってきたんですよ―」とか話したり意外と会話の種になるので、近所付き合いとか苦手な人にはちょっとした助け舟になりそうです。
思ったほど手入れが必要ではない
手間がかからない樹種をお願いしたかいあってか、本当に手間がかからないです。水やりもほとんどしなくていい、剪定も気になったときに気になったところバッサリ切ってしまえば良い。私の住んでいるところでは切った枝は基本的には燃えるゴミで出してしまえば問題ないので、枝葉の処理に困ることもないので、手間いらず(ゴミ出しはお住まいの自治体のルールを守って行いましょう)。
フェンスの清掃を年1回するとしたら、手間感は同じぐらいだと思います。むしろ細かい拭き掃除とかしなくてすむ分、気持ち生け垣のほうが楽なのではと思うときもあります。
高さ・目隠し具合を自由にできる
根付いたらの話にはなるのですが、マサキは茂るので目隠しの具合を調整しやすいです。
目隠しの具合を調整する理由として、プライバシーの確保のためと防犯のためです。周りから見えにくいところが泥棒に入りやすいといわれています。実はがっつり目隠しされて敷地の中が全く見えない家というのは防犯性はよくない。なので、目隠しで通りから少し見えるぐらいに剪定しておいたり、自分の好みで調整できるのは生け垣ならではだなと暮らしてみて思いました。
あと、高さもフェンスは設置したらそれ以上は追加で設置したり必要になるけど、マサキは育てばちょうどいい高さすることができるのもメリットに思えます。1年半育ててみて、実感としてはもうちょっと伸びてほしいんですけどね、、、
デメリット
施肥がめんどう
目隠しとしてちゃんと使うにはある程度、成長させないといけなくなるのですが、そうすると肥料をあげていく必要があります。
緩効性の固形肥料を使ったのですが、ある程度の本数に地道に掘って置いていくのは1~2時間ぐらいかかるので少しめんどくさいです。施肥の時期が暑い時期や寒い時期ではないので、気候的な辛さはないし年1回の作業なので、個人的には許容です。
敷地が広いお宅だと施肥の量も増えるのでその分、大変になるので、手間感が上がってしまいます。植える本数との相談になってきそうですね。
意外と成長しなくて、目隠しが物足りない
先ほども紹介した通り、最初の1年は基本的に木が大きくならないと思ったほうが良いでしょう。
プライバシーを気にされる方はにはあまりオススメできないです。
目隠しとして最初から機能させたい場合は費用が上がるけども樹高が高いものにしてもらうと良いでしょう。
育ってしまえばフェンスよりも目隠しとして効果あるし、人を入ってくるのも防げるので辛抱強く待てるなら生け垣はとても良いと思います。
落ち葉がけっこう出た
常緑樹でも落ち葉は結構出ます。はいて集めて捨てるのが地味に大変。
秋冬の時期は葉が落ちやすくで、生け垣の周りにだいぶ落ちてました。しかも葉っぱが小さめの木なので、はいてもはいても全然集まらない! 定期的に集めても落ち葉が出てくるので面倒くさくなって放置することもままありました。
そのままでも特に困ることがないけど、きれい好きな人は気になるかもしれませんね。
生け垣の樹種はなにか113人に聞いたところ、マサキは6票獲得し3位に輝きました。6人の植えた人の声をまとめた記事があります。管理人以外の植えた人の意見が気になる方は合わせてご覧ください。
新築の外構工事に関するアンケートをしてみたところ、植栽について後悔したという人は意外といました。なので本当に大丈夫かは一度立ち止まって検討してみることをおすすめします。このアンケート結果をまとめた記事もあります。後悔ポイントや満足度、敷地面積がどれくらいでいくらかかったかなどを紹介していますのであわせて御覧ください。
外構工事 で 生け垣 向いている人は?
- 極度の虫嫌いではない人
- 庭の手入れなどが苦痛ではない人
- 自然が好きな人
- 四季を感じたい人
- 安く目隠しを作りたい人
こういった人にはフェンスよりも生け垣のほうが向いていると思います。なんだかんだフェンスは殺風景なので、庭の表情を感じたい人には生け垣をおすすめします。
余談ですが生け垣ではないけど家の植物関連では芝生とシンボルツリーを巡ってちょっと失敗・後悔したことがあります。植栽以外にも外構工事で失敗・後悔したところとどうすればよかったかをまとめてみました。
またシンボルツリーに関しては200人に何を植えているか、植えてよかった点と後悔を聞いた結果をまとめて人気樹種TOP10を紹介した記事や生け垣の植えている樹種は何か113人に聞いてTOP5を紹介した記事もあります。いずれも興味がありましたら御覧ください。
まとめ
- 生垣は樹種次第では思った以上に手間感が少ない。
- 虫はキモいけど、屋外なので見なかったことにすれば大丈夫。
- 自然豊かな生活をできるので四季を感じたい人にはやはりオススメ。
自然が身近にあると生活が少し豊かに感じるので個人的には生垣はオススメです。こんな感じで良いんだって思ってもらえて生垣派が増えたら嬉しいです。
余談ですが、植えるのも切るのも樹木について悩んでいる場合はプロにおまかせするのが一番です。植物は話しかけたり仕草を見せたりしないので自分の行なったことが正解だったのかわからないのが育てる上で一番むずかしいポイントです。実際この記事の通り本当にあっているのか、再生できないかなどめちゃくちゃ悩んでます。
そういう不安がある人は年間受付件数20万件以上を誇る、その道のプロ「【剪定110番】」に相談してしまいましょう。24時間受け付けている電話相談、プロが実地で見てくれる現地調査、現場を見た内容に基づく正確なお見積もりの3つが無料でしてもらえます。もちろん作業後の追加料金はなしで全国どこでも対応可能です。庭木1本から対応しているので気軽に聞いてみるのがオススメです。
生け垣に関する情報以外にもスケジュール感や減額方法など外構に関する基礎知識や役に立つ情報をまとめています。もし興味がありましたら、御覧ください。
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