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家でしいたけの原木栽培 特別な道具がなくても簡単に収穫する方法

戸建て生活・雑記

しいたけの原木栽培って家でするのは難しそうに思いますよね。でも安心してください。やり方さえわかれば自宅でも簡単にできます。各ステップの注意点やコツを実際に家で育てた経験から紹介していきます。

この記事でわかること

  • 家でできるしいたけの原木栽培の方法
  • 栽培や休眠時の注意点
  • 実際にやってみた人のリアル

特別な道具がなくてもできることがわかると思いますので、ぜひ興味をもったら、しいたけの原木を買って挑戦してみてください。

しいたけ の原木、入手する方法は

「しいたけ 原木栽培」 で調べると木に菌を植え付けるところから始めるページが多く出ますが、ここからやるのはハードルが高いのでやめましょう。すでに菌が定植しされたものを買うのが手っ取り早くてお薦めです。

買える場所はナフコなどのホームセンターで売られているほか、楽天やAmazonなどの通販で購入できます。

1本2,000円以内のものがほとんどです。

長さは90cmの物が多く、半分の多きさの短木タイプもあります。

半分のサイズは一般家庭でも発生の前段階で必要な「浸水」の作業がやりやすい、ウッドデッキが低くても育てやすいというメリットがあります。小さくなるため90cmと比べ収穫量が落ちるのは確定ですが、値段は90cmとそこまで変わらないのが悩ましいですね。

我が家でやっている一般家庭でもできる浸水のやり方をこれから紹介していきますので、個人的には90cmがオススメです。

原木栽培の手順

しいたけ栽培の流れ

  1. 浸水:原木を水に浸す
  2. 芽出し:直射日光を避けて発芽を待つ
  3. 発生:芽が出たら立てかけて、成長させる
  4. 収穫:自家栽培の椎茸をGET!
  5. 休養:日陰で1カ月休ませる。

浸水の方法

「しいたけ 原木 浸水」で調べると、たぶん絶望すると思います。一般の方でやってる様子の画像が全然ないから。

出てくるのは本職の方が原木を水に浸している様子。私が買った原木の説明書にも容器に水を入れて原木を浸している図が描かれていて、これどうするの、、、ってなりました苦笑。

専用の浸水袋を使うのも手です。ただ、楽天などで2枚1,000円前後で売っているのですが、破れる可能性を考えると何回も使えるか不安が残ると思います。そこでおすすめするのがポリ袋90L。90Lのサイズだと、100センチ✕90センチなので、普通のサイズの原木が横にして入れられるからです。

90Lの袋を用意したら裏表ともにガムテープを貼って補強していきます。画像みたいにできたら完成。

これに水をいれると、横に広がって、原木が水に浸かりません。なので壁とコンクリートブロックを使って、横に広がるのを防いであげると良いでしょう。ちなみに家の近くに側溝がある場合はこれを利用するのオススメです。側溝に原木を入れた袋を置いて、水をどんどん入れて浸していきます。

原木を浸すことができる量まで水を入れたら、重しを置いて原木が浮かないようにします。これで~24時間、放置します。

浸水をする理由

浸水処理には、前回の子実体発生で乾燥してしまった菌床に水分を補う意味と、冷水の刺激により子実体発生を促す意味がある。

沖縄県農林水産部「菌床しいたけ栽培の指針」

浸水時間の目安

いろいろな論文などを調べてみましたが、絶対にこの時間というのはありませんでした。原木内にどれくだけ水を蓄えられるか(含水率)が重要になってくるのですが、含水率の上昇率は水温によってかわります。水温が低いほど浸水に時間を要し、一定量の含水率に到達するまでに5℃の場合72時間、10℃で33時間、15℃で24時間、20℃で18時間と変わってきます※1

また、24時間以上水に浸けるとシイタケの菌が窒息死するという記載も何件かあったことから、1日以上は付けないようにするのが無難とおぼえておきましょう。

水はだいたい25リットルぐらいです。余談ですが雨水タンクの水を使ってます。雨水タンクは水道水じゃなくてもいい水が必要な場面で活躍するのが助かりますね。もし雨水タンクに興味をもったら実際の使用感やメリデメなども紹介しています。あわせてご参考になったら嬉しいです。

芽出しが良くなる浸水のコツ

  • 浸水する前に20回程度、ハンマーで原木を叩く。叩く場所は樹皮に行うのが効果的※2
  • 浸水は24時間以上しない。

芽出しのコツ

椎茸の子実体の基礎知識3

発生条件

  • 温度:5℃~26℃(品種により異なる)
  • 水分:含水率83%以上が適当
  • 光:暗黒では発生せず、弱い光が必要

成長条件

  • 温度:適切な湿度であれば10℃では7日、17℃では4~6日。
  • 湿度:80~90%が適当
  • 光:薄暗いと色や形が悪くなるので明るさが必要。

直射日光に当たらない場所に敷木を2本敷き、その上に原木を棒積みして置いて、遮光ネットをかけて置いておきます。

と栽培方法の説明書にあるのですが、直射日光当たらない場所はどこ?、敷木ない、遮光ネットないってなると思います。でも安心してください。家でもできる方法を解説していきます。

ここで日が当たらない場所で最有力なのがウッドデッキの下です。ちょうど屋根になり日を避けてくれるという寸法。注意してほしいのが、普通の地面と違ってウッドデッキの下はコンクリートの土間打ちをしてあるということです。

地面なら湿気があるのですが、コンクリなので結構乾燥します。椎茸などの菌類は乾燥に弱いのでこのままだと発生が少なくなります。私も一番最初に何も知らずにやって全然芽が出ませんでした。対策としてダンボールをびしょびしょに濡らして原木の下に置いておいて加湿させてあげてください。

敷木はコンクリートブロックとかなんなら大きな石でも大丈夫。原木と地面が接しなければオッケーです。

遮光ネットなんてないという方、ご安心してください。無理に買わなくても大丈夫。使わなくなったカーテンや古着をかけてあげてください。ちなみに我が家は妻の使わなくなったワンピースを縦に裂いたものを使ってました。

これで芽出しの環境構築はバッチリです。うまくいくと上の写真のようにニョキって生えてきます。

発生~採取の注意点

しいたけが親指ぐらいの大きさになったら、原木を立てかけます。このときウッドデッキが低めのお宅だと、立てにくいので短いタイプの原木だと助かると思います。

立てかける理由は、寝かせた状態の下の部分から生えたきのこの形が変になるからです。生えないなーって立てかけずに諦めたら、生えてたことがあったのですが、下のきのこは形がきれいな円形になっていませんでした。なので、立てかけましょう。

発生段階で一番気をつけたいのはナメクジです。時期次第ではかじられます。夜だけ玄関に置く、銅板を敷く、ナメクジよけの薬剤設置するなど対策をとるのが大切です。ナメクジに気をつけながら午前中に水をかけてあげるとスクスク育ちます。

椎茸の傘の裏のひだが見えるようになったら収穫期です。ハサミや刃物で切ったり手でもいだりして取りましょう。ハサミでとると石づきの部分が残るで、休眠期にナメクジに食われます。ちょっと気持ち悪いのでもぐのがオススメです。

休養のポイント

収穫が終わった原木は1カ月程度、休ませてあげます。日の当たらない外気が15~25℃の場所に置くと休まります。

しいたけの原木と高温の関係※4

高気温(30℃)で休ませたしいたけの原木の発生量は自然条件の下で休んだシイタケよりも少ない。また、発生の時期も遅れ、収穫に時間がかかるようになる。

ただ、これは夏季の影響でその後の秋以降では発生量が増加する傾向があるという。

私見ですが、家で管理するときは直射日光は避け、30℃以内に抑えることを意識したほうが良いと言えるかもしれません。

ここで気をつけたいのは「青カビ」です。放置していると生えている場合があります。というか私は生えてしまって、収穫があまりできなかった経験があります。

注意して生えてないか確認して、見つけたら即座に落としましょう。せっかくの椎茸が食べられてしまいます。

原木しいたけの栽培、実際どうだった?

6回やってみて

採れ具合
1回目少ない
2回目いっぱい
3回目採れなかった
4回目いっぱい
5回目採れなかった
6回目採れなかった
青カビのせいであまり採れなかった

2回目の採取が5月下旬で、しいたけの採れない夏の高温期にはいったのでずっと休ませてました。ウッドデッキの上で緑のカーテンを育て、プランターの水が流れ落ちるところに原木を置いて乾燥しないようにってやったのが失敗でした。乾燥はたしかにしなかったのですが湿気が多い環境になって、青カビが生えてしまったのです。ただ、青カビという確信をもてないまま、発生させてちゃんと生えてきたので放置したのが失敗。5回目以降は生えず、廃棄を検討しています。

おすすめ度は?

カビなどにやられなかった場合、発生は6~10回程度できるそうです。やり方自体は簡単で、採れたてのしいたけは本当に美味しかったです。

素焼きでも香りがぜんぜん違うし、食感も本当に良いので一度は食べてみてほしいレベル。

また採れすぎてもザルや食材を乾かすネットがあれば、自家製干し椎茸もできるので、1度に2度美味しい存在と言えます。

あと、娘がしいたけをめっちゃ食べるようになりました!ニョキニョキ生えて成長していく姿を毎日見ていくだけで食育効果が抜群です。「しいたけちゃん、生えないとぉ?」ってよく聞いてくるようになって、しいたけの味噌汁だといつもより食いつきが全然違うという原木しいたけ効果半端なかったです。好き嫌い・偏食を放置すると大変なことになると言われいるので、買ってよかったって思ってます。

家庭菜園がなかなかできない人にも子供と一緒に育てやすいのがオススメです。私も反省をいかしながらまた買おうかなと思っています。ぜひ、興味を持った人は下のリンクから原木を見てみてください。

原木栽培が難しそうに感じたら栽培キットもオススメ

しいたけの栽培、興味出てきましたか?

でも、90cmの丸太なんて置くところがない、マンションで原木栽培自体をやるスペースがないという方もいると思います。そんなときは、菌床栽培です!

家の中でしいたけを育てられるし、原木と同様にニョキニョキ生えてきます。しいたけ以外にもナメコとかもあるので、きのこ栽培に興味を持ったら入門編としてこちらで試してみるのもアリです。

まとめ

  • しいたけ栽培はウッドデッキしたでもできる。
  • 最初にして最大の関門「浸水」はポリ袋90Lを使えば大丈夫。
  • 発芽~収穫まではナメクジに要注意。
  • 休養期間は青カビに気をつけて、放置せずにたまに木を見てあげる。

個人宅でもしいたけの原木栽培はできます。採れたてのしいたけは本当に美味しいので、この記事から自分もやってみようかなと思ってもらえたら嬉しいです。

また、家庭菜園に関連してプランターで緑のカーテンを作ったりイチゴ栽培をしたりしたことをプランターの使用感とともにまとめた記事もあります。こちらも興味があれば御覧ください。

参考文献

※1:愛媛県「上手に灌水をするために

※2:農林水産研究指導センター「乾シイタケ2年目発生量の増大

※3:熊本県林業研究指導所「シイタケ栽培の手引

※4:「高温条件でのほだ木の休養がシイタケ栽培に及ぼす影響

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