こんにちは、福田栗作(@kurisakunchi)です。このブログでは注文住宅や雨水タンクに関する話題についてユーザー目線で解説しています。
駐車場を作りたいけどどうしたらいいかよくわからない
車を持っている人なら外構工事で絶対に検討したい駐車場。費用がかかるけど快適な生活をおくるためにはちゃんと整備したいところ。どれくらいの広さでどこに設置したらいいか、費用を抑えるには、おしゃれに仕上げるにはなど知っておきたい駐車場の施工について解説していきます。
- 最低限必要な広さは所有車の全長+450mm、全幅+750mm
- 費用を抑えるには土間打ちの面積を減らすこと
- おしゃれに見せるにはエキスパンタイをつかわない
外構工事 駐車場の基礎知識
どれくらいのスペースが必要か
まず車を何台利用するかを把握した上で、車のサイズのイメージを掴みましょう。
全長 | 全幅 | |
軽自動車 | 3400 | 1480 |
小型車 | 4500 | 1680 |
ワンボックス | 4800 | 1700 |
中型車 | 4800 | 1700 |
大型車 | 5210 | 1875 |
さらに車からの乗り降りや後部の荷物の積み下ろしのために実際の車の大きさよりも広いスペースが必要になります。
増田葵著「住まいの解剖図鑑」によると駐車場に求められる広さは全長+450mm(できれば600mm)、全幅+750mm(できれば+900)とされています。450mmと750mmは最低限なので、実際にこの広さにしてもらった場合かなり狭く感じると思います。
「できれば」の基準に合わせると一番小さい軽自動車でも4,000mm、2,380mmのスペースを確保しておきたいところ。つまり京間の6畳が3,820mm×2,860mmなので、車1台で1部屋分に近いスペースを取ると覚えておきましょう。
割りとスペースを取るので、敷地内のどこに設置するかは最初に検討したほうがよいポイントと言えます。
余談ですが住まいの解剖図鑑は間取りを考える上で一番参考になった書籍です。家全体というより台所やトイレ、ひさしといった細かい家のパーツパーツで何が大事かがわかるので読んでおくと家づくりで役立ちますよ。
駐車場の種類は?
オープンタイプ
土間打ちをしたり、砕石を敷いたり、地面を整備して(しなくても大丈夫)駐車スペースを確保するタイプ。
費用は一番安くすむので外構費用を少なく済ませたい方にはオススメ。
最大のデメリットは雨のときはとても不便ということ。車を乗り降りするときに傘って邪魔に感じませんか? 屋根があれば乗り降りのときに傘をささなくて済むけど、オープンタイプはそうはいきません。屋根がないので車内やご自身が少し濡れてしまうということは心しておきましょう。
カーポート
読んで字の如くカーポートを置いた駐車場です。カーポートはピンキリでサイズやタイプで値段が大きく上限するものの、オープンタイプにさらに数十万円はかかると見込んでおいたほうが良いでしょう。
雨の日でも安心して乗り降りできるのは車を日常使いする人には嬉しいポイントです。台風など災害時には破損する、壊れた部品が飛ばされて他に被害を及ぼすというリスクがあることは覚えておきましょう。
カーポート自体は製造元が一緒なのでどこで頼んでも変わらないのですが、「どこの業者に依頼するか」は別。施工件数が多い会社のほうが設置慣れしているので安心ですし、発注量が多いので割引が効きお得になる傾向があります。
プランをもらった外構業者の割引率が低い場合は、カーポートの施工だけ別の会社にお願いする「分離発注」をするのも手ですよ。値段が高いものなので十万円以上割引額が変わることもザラです。
実我が家でウッドデッキとカーポートの費用を合計75万円減らしたときにやったことをまとめた記事もあります。カーポートの施工をするか迷っている方は参考までにご覧いただけたら幸いです。
ガレージ
住宅の1階部分を駐車スペースにしたり、駐車用の建物を作ったりして壁と天井のある駐車スペースを作るタイプ。
あらかじめ家の1階の一部を駐車スペースにする場合は費用の負担は大きくないが、新たに作る場合はかなり費用がかかります。
家に直結にした場合、生活のしやすいのが素敵ですよね。さらに駐車場としてだけでなくカー用品や外で使うものなどを置ける物置としても役に立つので暮らしが便利になる設備といえます。ただ費用が…。
駐車場 敷地のどこに設置する?
ベターなのは玄関や勝手口の近く
買い物から帰ってきて重い荷物を持って歩くのは大変。なので玄関や勝手口といった家に出入りするところの近くに設置するのは一番オススメです。
また、車を使うひん度が多い人は特に近くにしたほうが良いでしょう。ただ「歩く距離がほんの少しある」というだけでも毎日積み重ねっていくと地味にストレスになりうるので気をつけましょう。
公園やグラウンド近くは避けたほうが無難
これは私の経験上、後悔したパターンです。
家から道路挟んで向かいのところに公園があるのですが、土埃がめっちゃ車に付きます。
しょっちゅう水で洗い流しても車が汚れてすごく悲しいです。
なので公園やグランドからの土埃をよけるようなものがない場所を駐車場にするのは避けたほうが無難です。
駐車場以外でも外構工事で失敗・後悔したところとどうすればよかったかをまとめた記事もあります。興味がありましたら御覧ください。
駐車場の施工 安くする方法
ちょっとおさらいです。車1台を止められる駐車場の広さはどれくらい必要でしょうか?
6畳以上でしたね。京間の6畳は面積でいうと約10.9㎡。
コンクリートを敷く土間打ちを㎡単価を8,000円で行った場合、87,400円。さらに人件費や掘削費、残土処分費など必要な経費を含めると100,000円は確実に超えます。
高いと感じましたか? もし高いと感じたときの対処法を紹介していきます。
砕石を敷く
コスパを一番重視する場合、砕石を敷くのが最強です。砕石はゴツゴツした小さい石。もともとは岩石を砕いて細かくしたもの。砂利が川など自然にできたものと違って人工物です。
地域によって値段は異なるので一概にいえないのですが、すべて土間打ちした駐車場の半額ぐらいになるケースもあります。
地味でデザイン性に劣ってしまうのがデメリット。あと転圧して固めても表面の石は動いたりするので跳ねたりしたばあい、車体に傷がついてしまいますので注意が必要でしょう。
車が乗る部分だけ土間打ち
駐車場で車が乗る部分だけ土間打ちをして、あとは砕石を敷いたり、芝を張ったりする方法も費用がかかる土間打ちの面積を減らせるのでコストダウンに繋がります。
デメリットは土間打ちしたところに車を止めないといけないので不便さはでてきます。駐車が苦手な人は辞めたほうがいいかもしれませんね。
初期費用を抑えようとしたものの実際に暮らしてみて、使いにくい、砕石や芝のスペースを土間打ちするとなると見栄えが悪い上に費用も追加でかかるのでトータルで高く付いてしまうという点は気にかけておきましょう。
相見積もりをする
個人的には一番のオススメ。相見積もりはざっくりいうと、複数の外構業者さんから見積もり・プランを作ってもらって比較検討することです。
なぜ比較検討するのがいいかというと、土間打ちの費用に関して㎡単価が違うからです。仮に同じデザインだったときに土間打ちにかかる㎡単価が安ければそれだけ安くすみますよね。
複数社からプランをもらうことでおしゃれな提案を見つけたり、駐車場やアプローチなどで取り入れたいアイデアが見つかるかもしれません。複数社に依頼する手間はかかるものの、最終的な満足度は絶対に上がるのでオススメです。
相見積もりについてメリデメや実際にやってみて感じたことなどをまとめた記事や相見積もり経験者にアンケートして「みんなの実際」を聞いてみた記事もあります。これを機に相見積もりに興味が湧いてきた方はあわせて御覧ください。
駐車場をおしゃれに仕上げるには?
「土間打ちの駐車場でおしゃれにするには」を考えていきたいと思います。
コンクリートの特性として広範囲に施工するとひび割れが発生したりします。そのため、ある程度のスペースで区切ってコンクリートを流し込んで作っていくようにしています。土間打ちで施工された駐車場のコンクリートとコンクリートの間に隙間、目地があるのはこのためです。
この目地を埋めるときによく使われるのが伸縮目地、エキスパンタイ。黒い直線がビーって走ってるの目にしたことがありませんか? コストや施工性に優れてよく使われるものの、無機質でどうしてもおしゃれかとは言い切れないです。なので、エキスパンタイを使わない方法を検討するとおしゃれに仕上げる近道になります。
エキスパンタイを使わない
植物(タマリュウ)を植える
目地の部分に植物を植えるのも手です。よく使われるのは踏まれることに耐性のあるタマリュウ。
これを土間と土間の目地に植えると、緑が追加されて見た目も爽やかになります。我が家は費用をケチるために土間打ち後の隙間は空けたままにしてもらい、土とタマリュウをネットショッピングで購入して自分で植えました。
やってみてわかったのは直射日光に弱いということ。車の下になっているタマリュウは青々と元気よく茂っているのですが、そうではない日当たりが良いところのは黄色っぽく弱々しい感じになってます。
日当たりだけ気にしていたほうが良いでしょう。
ピンコロ
ピンコロは四角い立方体の石でこれを目地にいれてもらいます。
ただの石ではなくて、黄色みのある明るいものから、黒いシックなもの、レンガ調のもの、淡いピンクとさまざま。家の外壁や玄関ポーチに色味合わせることで建物との統一感を出せるのでおしゃれに仕上がることができますよ。
難点は費用がかかるということ。タマリュウよりも結構するので覚悟しておきましょう。
目地を曲線に
土間打ちの目地を曲線に仕上げてもらうことでデザイン性を上げる方法です。
波打たせたり、カーブを付けることで見た目が柔らかくなります。
直線だけの駐車場ではないので、デザインが被る心配もなくオンリーワンの駐車場になるでしょう。
型枠を作ったりするので直線で施工してもらうよりも費用は追加でかかります。
駐車場以外の場所についても外構工事をおしゃれに仕上げるコツをまとめています。他の部分もきれいに仕上げたいとお考えの方、興味があればご一読ください。
駐車場+αのアイデア
セキュリティ関連
オープンタイプやカーポートタイプの駐車場はすぐに道路に出られる反面、敷地に他の人が入りやすいという点は注意しましょう。
最悪の場合、盗難被害にあうこともありますよね。
そんなときに役立つのがチェーンやゲート、シャッターといった通りと敷地を隔てる設備。車の出し入れの手間は増えるけど安全安心は代えがたいもの。
近隣地域の治安なども加味して導入を検討しましょう。
照明
これもセキュリティ的な意味合いだけでなく、夜帰ったときに足元を照らしてくれると助かりますよね。
カーポートや建物に人感センサー付きの照明を入れると安心さが増します。
また、地面に埋め込みタイプのライトを入れておくのもアリです。夜間の駐車しやすくなる外、足元を照らしてくれて、夜の自宅を光で演出してくれますよ。
外構の照明に関してメリットやどこに設置したらいいか、設置が必要なケースなどを詳しく解説した記事もあります。駐車場以外にも照明をどこにつけたらいいか、そもそも照明を設置したほうが良いか迷っている方は合わせて御覧ください。
駐輪場も兼ねる
外構の検討するときに忘れがちなのが「自転車をどこに置くか」。
駐車場の広さに余裕があるなら駐輪場として使うのも手です。
我が家ではカーポートを1.5台分の長めのタイプにして、駐車場兼サイクルポートとして使ってます。
まとめ
- 駐車場は少なくとも6畳間ぐらいのスペースが必要。
- 土間打ちを減らすと値段は下がるがデメリットもある
- おしゃれな駐車場にするなら曲線を使ってデザイン性を高める
車を日常的に使うなら必須の駐車場のイメージはわいてきましたか?
普段、車を使う人にとって駐車場は毎日利用する場所になります。なのでここが気に入れば外構工事自体に満足しますし、逆に気に入らない点があると後悔ポイントとして強く印象付けられてしまいます。実際に新築住宅の外構工事に関するアンケートをしてみると、駐車場がきれいで外構工事をしてよかったという人や駐車場が汚くて後悔しているという声も寄せられました。どのくらいの面積で費用がいくらだったのかや満足・後悔ポイントなどをまとめた記事もありますので合わせて御覧ください。
絶対に失敗したくない外構工事においてセカンドオピニオンももらうことが大事になってきます。
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