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外構(エクステリア)照明の基礎知識 お庭のライトアップ、役割や設置場所は?

外構

こんにちは、福田栗作(@kurisakunchi)です。このブログでは注文住宅や雨水タンクに関する話題についてユーザー目線で解説しています。

外構工事で照明をお願いしたほうがいいのかなぁ…

外構(エクステリア)工事で照明が必要かどうかって迷いますよね。そもそも照明をつけるとどんなメリットが得られるのでしょうか? この記事では照明の3つの役割や照明をつけたほうがいい家、どこに設置するのがオススメかなどの照明の基礎知識を紹介します。

この記事でわかること

  • 照明を設置する役割・メリット
  • 照明をしたほうが良い家
  • 外構で照明工事を依頼した方がいいケース、しなくても問題ないケース

庭などを光で彩って素敵なくらしのお役にたてたら嬉しいです。

エクステリア・照明の役割やメリット

空間の演出(おしゃれさ)

照明の光でうまくライトアップすることで家全体の高級感を上げられます。

道路から玄関までのちょっとした距離でも、照明で彩られることで昼とは違った表情をみせ家全体がキレイに見えます。建物全体に光が当たるようにすれば夜でも家が目立ち存在感を際立たせることもできますよ。

また、シンボルツリーに光を当てて、その影が建物に投影して家全体で影絵をするような遊び心を出したりもできます。

他の家とは違う趣のある印象を与えて、空間を演出する効果が照明にはあります。

足元などの視界の確保(便利さ・快適性)

夜中だとどうしても暗くて、足元がよく見えなくなりがち。そんなときに足元を明るく照らしてあれば安心ですよね。つまづく心配も減って快適に暮らせます。

また、門柱にライトをつければ夜間に来客があってもだれが来たかわからないというような自体を防ぐのに役立ち、暮らしを便利にしてくれます。

家の防犯に(安全安心)

空き巣や忍び込みなど泥棒が嫌いな3つのものが「光」「音」「人の目」です※1

光に関しては敷地内が明るくなることで自分の姿が見られてしまう、闇に紛れる・隠れるのができなくなるので、泥棒には天敵。照明で家や敷地内を照らすことで、安全安心に暮らせるようになります。

住宅に入り込む泥棒は3種類に分類されます※2

  • 空き巣…住民がいない時間を狙って物を盗む手口。午後0時から午後2時までの日中の犯行が多い
  • 忍び込み…住民が就寝中に家に入り込んで犯行に及ぶ。午前2時から午前4時の深夜に被害を受けることが多い
  • 居空き…住民が昼寝や食事などをしているところを狙う窃盗犯。午前10時から午後0時の日中が最も多く、午後6時から午後8時の夕方~夜間の犯行も多い。

夜間~深夜にかけて犯行に及ぶ忍び込みや居空きに入りやすい家と思わせないために「光」を有効に使っていきましょう。

照明設置のポイント

役割を考える

外構・庭に照明をつけるときは、どこにつけるか、どのような役割が期待できるかを意識すると良いでしょう。

例えば、表通りから奥まった暗い道の先にご自宅がある場合は、道路から玄関までも暗くなってしまいますよね。どこ→アプローチ、役割→安全のために足元を照らす、という具合で考えられるでしょう。

また、どこ→駐車場、役割→防犯のためだとしたら、人感センサーのついたスポットライト形式の照明という風に何を入れるかまで定まってきますね。

このように「どこにつける照明にどんな役割を与えるか」を考えていけば暮らしにあった光を取り入れられますよ。

相見積もりを利用するのも手

外構業者によってプランニング能力に差がかなりあります。照明はアイデア次第で見せ方やおしゃれさが大きく変わります。なので、プランを見比べることで照明のアイデアも増えるので最適解も見つけやすくなります。

ただ樹木をてらずだけ、カーポート近辺にセンサーライトを置くだけというようなプランではせっかくお金をかけても満足が上がりませんよね。シンボルツリーで外壁を照らして影絵のように見せる、センサーライトではなく家全体を明るく見せて不届き者が寄り付きにくくするほうが家がきれいに見えてより効果のあるものになるでしょう。

また、このようにいろいろなやり方を知るには複数のプランを見比べるのが近道です。相見積もりについてメリデメや実際にやってみて感じたことなどをまとめた記事相見積もり経験者にアンケートして「みんなの実際」を聞いてみた記事もあります。これを機に相見積もりについても考えてみたい方はあわせて御覧ください。

余談ですが、シンボルツリーに関しては200人に何を植えているか、植えてよかった点と後悔を聞いた結果をまとめて人気樹種TOP10を紹介した記事もあります。こちらもぜひチェックしてみてください。

外構工事で照明を設置したほうが良い家は?

夜もおしゃれに演出したい家

夜道を歩いているときに、うまく光で演出している家って外観が本当にキレイで住んでる人もいい暮らしをしてそうって思わせるものがあります。

他の人からのよく見てもらえるだけではなく、「帰るのが楽しみになる」「帰路で家を見たときにホッとする」といった効果も得られますよ。

夜におしゃれな家というのは一見すると見栄えがよいだけに思われますが、QOLに直結するともいえます。

また、庭や外構だけじゃなくて、室内の照明を暖色にして温かみを出したりするだけでも落ち着いた家に見せられますが、外からの光を使うことで見え方が格段に変わるので、夜に家をおしゃれに演出したい人や帰りが夜遅くになりがちの人は景観を重視した照明工事をおすすめします。

照明以外にも外構工事をオシャレにするコツをまとめた記事もあります。庭全体をオシャレに仕上げたいとお考えの方は合わせて御覧ください。

近くに街灯がない家

土地探しをしたときや家の間取りを検討しているときなどで、夜間に家が建つ土地を訪れたことはありますか? まだの人は行ってみてください。昼間とは全然違った印象をうけるはずです。

このとき土地の周りに街灯はあるか、暗くないか足元は明かりがなくても見えるかも合わせてチェックしてみてください。

街灯がない暗い場所の場合は足元を照らすタイプの照明を取り入れたほうが良いと言えるでしょう。また、車の運転に自信がない方などは駐車場にも照明をつけるかどうか検討するのを勧めます。

せっかくの新居で夜中に躓いて怪我したなど悲しい思いを避けるためにも夜に訪れてみましょう。外構工事で照明をつけるか検討しましょう。

治安が悪い土地

突然ですがおさらいです。泥棒が嫌いなもの3つを覚えていますか? 正解は「光」「音」「人の目」でしたね。泥棒が発生しやすい=治安の悪いところでは照明を設置するなど対策が求められてきます

県境(県警察の管轄が変わるから逃げやすい)や繁華街など治安の悪い傾向にある土地はどうしても存在してしまいます。こういった土地の場合は照明をつけて守りを固めるのがオススメ。

「お住いの地域の治安の良し悪しがわからない」という場合は、各地の警察署が出している犯罪情報マップ(場所によって名前が変わります)を確認してみると良いでしょう。※ない地域もあります。

以下のページに各地のリンクがまとまっていたので紹介しますね。気になる方は調べてみてください

またより詳しく地域にトラブルがないか知りたい人はプロの調査会社に依頼するのも手です。近隣トラブルの調査専門会社について紹介している記事もあるので、気になったら合わせてご覧ください。

オススメの照明設置場所

アプローチ

道路から玄関までをつなぐアプローチ。照明が点々と置いてあるだけでも足元が明るくなるので安心感が増します。お客さんにも優しいのであると便利ですよ。

また、玄関ポーチの階段部分に照明をつけると特に使う人に優しいつくりになるのでオススメです。

敷地~ポーチまでは明るすぎないポールライトを点々と配置していくと歩きやすく落ち着いた空間を演出できますよ。

門柱

表札をつけている家の場合、門柱に照明をついていると夜間に家を訪れた方への配慮を感じさせますよね。

門柱はタイルをつけたり、化粧ブロックにしたりと外構でもおしゃれさ、変化を出せる施工箇所です。せっかくきれいに仕上げたところを夜は見えないというのはもったいない。光を当てることで素材感を際立たせて、夜の建物を彩るアイテムになるので、余裕があればつけてもいいかもしれませんよ。

駐車場

駐車場にあると便利な照明は人感センサー付きの高いところから照らすスポットライトタイプのもの。

夜に帰ってきたときに駐車場が照らされたら車が停めやすくなるのはもちろん、愛車を盗難被害から守るためにあると良いでしょう。

家の照明選びの途中なら外壁に取り付けてしまうのも手です。また、カーポートがあるご家庭で不安な場合は後付タイプのセンサーライトもありますよ。

駐車場の外構工事に関する基礎知識をまとめた記事もあります。駐車場についてより深く検討したい方は合わせてご覧ください。

庭スペース

庭スペースに活躍するのは下から照らすタイプのスポットライトです。建物や外壁を照らして家を際立たせつつ防犯に役立たせたり、シンボルツリーや生け垣などを照らして木々の緑を見せたりするのもおしゃれでオススメ。

また、足元を照らすタイプのライトを設置すれば、夕夜に活動するときにも役立つので余裕があればつけてみると良いでしょう。

外構工事で依頼したほうがいい照明

照明計画をたてて夜間の家全体をコーディネートしたい場合は外構段階で依頼したほうが良いでしょう。一つ一つ自分で購入して設置していくのが大変であったり、電気工事をひとまとめでやってもらったほうが手っ取り早かったりするためです。

また、門柱につける照明はインターホンの電気工事と一緒に依頼できるので、あわせてお願いするのが手です。

逆にソーラー式で埋め込みやテープでつけるような自分で取り付けるのが苦ではないところはネットショッピングで購入してそれぞれつけていくのがオススメです。施工費用とかかかってしまうので節約できるところは節約していきましょう。

外構費用を浮かすための方法や工夫をまとめた記事もあります。外構の費用面で不安な方は合わせて御覧ください。

まとめ

  • 照明設置の役割は「オシャレさ」「便利さ」「安全安心」
  • 照明をつけたほうが良いかは「見た目重視」「周りが暗い」「治安の悪い土地」次第
  • 電気・配線工事が必要な場合は外構工事のときに一括でやってもらうのがオススメ

夜の家にうまく光を取り込んでおしゃれな暮らしや安全安心な生活をしてみてはいかがですか?

参考になったら嬉しいです。

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参考文献

※1:市原市「空き巣や忍込みの対策について

※2:財津亘「一般住宅対象の空き巣・忍び込み・居空きの特性とその移行性

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