こんにちは、福田栗作(@kurisakunchi)です。このブログでは注文住宅に関する話題についてユーザー目線で解説しています。
室内にハンモックを吊り下げたいけど、どうしたらいいのだろう
この記事では以上のようなハンモックを室内に吊るしたい人の疑問について、実際にハンモックを吊るしてほぼ毎日昼寝している栗作が解説していきます。
この記事でわかること
- 室内用ハンモックに向いている種類
- 室内で吊り下げるために必要な広さ
- 吊り下げるために必要なこと
- 吊り下げて暮らしている人の実際
この記事を読むとハンモックを吊り下げた生活のイメージが具体化されて、実際に室内で利用する方法がわかります。
ハンモックの種類
吊(つ)り寝具。綿、麻、ナイロンなどの材質で編まれたネットや布の両端を吊って用いる。南米ブラジルの先住民が、ハマックという樹皮で編んだものを用いていたのが始まりといわれている。通気性、収納性が優れているため、彼らとの接触後、ヨーロッパ人は、夏期戸外や商船や軍艦での寝具として広く利用するようになった。
コトバンク「ハンモックとは」より
クラシックハンモック
- ハンモックの定番、ネットや布の両端が吊れる状態になっている中南米発祥の寝具
- メキシカンハンモック:糸で編み込まれ、結び目のないネット上になっているのが特徴
- ブラジリアンハンモック:寝る部分が布地のタイプ
- 張るときはたわんだ状態(緩やかなUの字)にする
- 使用時はハンモックに対して、斜めか垂直に寝る
バーハンモック(バー付きハンモック)
- 吊るす部分と寝る部分の間に板、バーがあるもの
- 張るときはたわませずに、ピンとさせる
- 使用時の姿勢はハンモックに対して平行に寝る
ハンモックを掛けるには?
ハンモックのサイズと設置に必要な幅、高さを一覧にしてみました。
種類 | サイズ | 必要な幅 | 必要な高さ |
クラシック | シングル(300cm) | 270cm | 135cm |
ダブル(350cm) | 310cm | 155cm | |
キング(400cm) | 360cm | 180cm | |
バー付き | シングル(300cm) | 300cm | 100cm |
ダブル(350cm) | 350cm | 115cm | |
キング(370cm) | 400cm | 100cm |
必要な幅、高さに合わせて吊るための金具を大工さんにつけてもらいましょう。人が乗るのでハウスメーカーや工務店側に相談は必須です。不完全な状態で取り付けたり、壁や天井に補強材を入れずに取りけたりすることで使用中に金具が外れて事故に繋がる危険性があるからです。設置を検討している場合は、その旨を絶対にお伝えして、プロに施工してもらうのが一番です。
栗作のところの工務店さんはハンモックを掛けたいと相談したら、金具は施主支給で、無料で天井の梁に補強材を入れて設置をしてもらえました。会社によっては設置料などがかかるオプション工事になるかもしれません。金具の設置という地味なオプションですがとても便利だと思います。
なお、この他に地味なオプションを紹介した記事「注文住宅のオプション 「入れて良かった!」地味だけど大活躍する工夫6選」も書いてますので、ぜひご覧になってください。
バー付きの場合は「ピンと張る必要がある」が室内設置のネックになります。1畳のサイズが一番大きい京間でも四畳半は1辺286.5cmなので斜めに張る必要がある。また、ピンと張るためには壁につける必要があること、高すぎると乗るのに一苦労してしまうのでどの高さにつけるかは要注意です。ハンモックを設置する直線上には高さ1m~1.3mより高い家具を置けなくなるため部屋のレイアウトが困難になります。あと、高さがないのでハンモックの両端を吊金具にぶら下げてしまうことができないため、使用後はちゃんと片付けないといけません。普段使いには難しいかもしれません。
クラシックの場合は天井もしくは壁の高いところに金具を設置。そこから吊る形になります。たわませる必要がため、ハンモックのサイズより部屋が小さくても問題なく使用できます。使用後はハンモックの両端を1つの吊金具に下げることで収納できるのでスッキリします(後ほど写真で紹介します)。
ハンモックを掛けた部屋の「実際」は?
部屋の間取り
- 赤い線のところにハンモックが掛かるようにしてある
- 赤い線の両端に金具を設置
- 赤い線の距離は約300cm
- 壁から30cm離して金具を設置
- ハンモックの全長は400cm
間取りではこのようにハンモックを設置できるようにしました。
実際に掛けた部屋の様子はこんな感じです。キングサイズ(400cm)の適当な幅は 360cmなので、300cmの幅では少したわみすぎているようにも見えますが、使用感としては悪くなく十分、寝られます。
たわみ具合をイメージしやすいように間隔を30センチずつ短くした場所に片方を当てていきます。
約270cmの幅に400cmのハンモックを掛けた場合のイメージ。U字に近づいてきてちょっと寝づらそう。
幅が約240cm。これはちょっと寝づらそう。
約210cmの場合。だんだんチェアーハンモックっぽくなってきました。
幅約180cmの場合。これは流石にほぼ椅子。寝るのは流石に難しそう。
ハンモックを梁からかけた場合
我が家ではリビングに化粧梁を取り入れていて、そこにもハンモックをかけてます。以下がその様子。
梁に登山用のザイルをくくってカラビナでかけている感じです。こちらは寝たりするためのものではなくて、娘のブランコや椅子的なおもちゃとして使ってます。
正直、ハンモックをぶら下げるとそれなりにスペースが必要なので、リビングの梁を利用してかけるのは相当の広さがないとかえって邪魔になりそうです。
また設置に際して、工務店さんに問題ないか聞いたところ、「想定はしていないが子どもが乗る分には耐荷重的にはまったく問題ない。大人は念のため乗らないほうが良いかも」という感じでした。
普段の使い方
ハンモックのある日常は?
普段は下の写真のようにハンモックの両端を片方の金具に掛けてぶら下げています。後ろの焦げ茶のが180cmの本棚。ハンモックを張ってもぶつかったり擦れたりすることはなく使用できます。
使うときはハンモックの片側のカラビナを外して、反対側の金具に持っていきます。ベッドに足をかけてカラビナを装着すればすぐに前の写真の状態ですぐ寝られるようになります。時間にして10秒もかからないです。
設置すると一番たわんでいるところから床まではの高さは約90cm。少し飛ぶようなイメージでおしりからハンモックに倒れかかって寝ます。降りるときはハンモックから軽く飛び降りる感じです。
設置と片付けの際、ほぼ天井ぐらいの高さに手を伸ばすことになるので背の低い方だと台などが必要になるため、金具を壁の高いところに設置したほうが無難かもしれません。
1年間使用してみたところ、部屋使いで汗もそこまでかくことはないので臭いや汚れもなく快適にずっと使えています。
少し後悔している点もあります。栗作が使っているのはメキシカンハンモックで、柔らかく体を包んでくれてとても寝心地がいいのです。が、ほぼ毎日使っていると編み込んでいる紐が切れてくることです。ワイシャツやズボンのボタンなど取っ掛かりに引っかかって「ブチッ」てなることが1年間に数回ありました。寝てるときに宅配が来て、慌てて起きたときにボタンがひっかかって切れそうになるということはよく起こります。次に室内用のハンモックを買うときはこういった心配がない布地のブラジリアンハンモックのダブルサイズにするつもりです。
余談ですが、ハンモックの金具に厚手の洗濯物などを干すと少し加湿してくれるので部屋の地味な乾燥対策としても役立ってます苦笑。
一晩寝てみた
ハンモックで一晩寝てみました。通気性が抜群にいいので布団をかけないと少しひんやりしました。エアコンをつけて毛布をかけたら梅雨でも夏でも快適でした。毛布に熱がこもらないのでちょうどいい温度でした。
秋以降の冷えてくると寒さ対策が必要になります。毛布をぐるっと体に巻いてイモムシになるような感じにしたり、ハンモックの背中にタオルケットや毛布などを敷いたりしないと室内の寒さが直接背中にきて夜目覚めるレベルなのでしっかり寒さ対策をしましょう。
気をつけたい点が、首の位置。よくあるハンモックに対して平行に寝ると首が伸び切ってちょっとしんどかったので、ハンモックに対して垂直に寝たほうがぐっすり寝られます。頭とは反対の端っこ側にお尻を乗せるのがポイント。中央や頭側に寄ると首の位置が調整しづらく寝づらくなります。
私は端っこからお尻を乗せて寝る→頭が落ち着くポイントを見つける→脚で端っこをけるようにして全身を伸ばすと寝るときのベストポジションになります。寝づらいときは試してみてください。
また、枕は高いものだとすごく寝にくく、つかわないか、薄い座布団を使うと首がいい感じでした。
一晩寝て、次の朝はというと身体は痛くなかったです。床みたいな硬いわけでももちろんないし、マットレスみたいな反発はないけどネットに包まれる感じなので体がこった感覚はなかったです。むしろ体の疲れが取れてすっきり寝られる、携帯を置く場所がなくアラームが鳴ったら必然的に布団から出るので寝起きが良くなりました。
寒さに耐えられなくなるまでは、ハンモックで寝起きをしてます。昼寝にも使えるのでハンモックがあるとQOLがブチ上がるので本当にオススメです。
注意点
カラビナは百均などではなく、登山用のちゃんとしたものを使うのが大切です。人が乗るものなので、安全性を考えたら安物を使うのは絶対に避けましょう。ハンモックは少し揺れたりするので実際の体重以上に金具に重みがかかります。金具自体をロックできるタイプもありますが、いちいちロック外してなどの手間感を考えると、留め具を指で押して外せるタイプのものを使うのがお薦めです。
また、ハンモックが揺れる際に金具同士が擦れて、「ギィギィ」という金属音がします。これが気になる人はカナビラに布を巻いたりすると音がしなくなるので快適性が上がりますよ。
まとめ
ハンモックはたわませる「クラシックハンモック」とピンと張る「バー付きハンモック」があり、張り方の関係から室内に設置するには「クラシックハンモック」が向いています。
クラシックハンモックを設置するときには吊るための金具を天井か壁の高いところに2つ付けて、使わないときは両端を1つの金具にぶら下げておけば大丈夫。使うときは片端をもう1つの金具につければオッケーです。
金具を設置する際は施工会社さんにちゃんと相談の上、設置してもらい、ハンモックをつけるカラビナは絶対に百均などの安物は避けましょう。皆さんのハンモックライフの参考になりますように!
最後に、ハンモック以外にも自慢のオプションを紹介させてください。それは掘りごたつ! リビングに掘りごたつを導入してみました。実際使ってみてどうか、メリデメなどを紹介してますので、興味があれば合わせてご覧ください。
また、オプションに関する記事で他にも地味でも活躍するものやニッチ、シーリングファン、小屋裏収納、掘りごたつについても解説してます。もしよかったらこちらも拝見してみてください。
住宅ローンは大丈夫?
ほかにもオプションを色々つけていったので、なんだかんだけっこうかかりました。これでローンが通らなかったらと思うとゾッとします。理想の家が出来上がって、素敵暮らしを描けたとしても実現する資金がなかったら絵に描いた餅になってしまいますよね。
なので住宅ローンはマイホームを建てる上で本当に大事です。でも、面倒だからハウスメーカーや工務店から勧められたところでローン組めばいいやってなりませんか? 我が家はでした。あとから計算すると金利が0.1%違うだけでも返済総額がかなり変わってくるのを知ってショックを受けました。
「借入額3000万円」「元利均等で返済」「返済期間は35年」「固定金利」の条件で1~1.5%の間で返済総額はいくらになるかまとめてみました。(住宅保険機構株式会社の返済の試算より)
- 1.0%の場合は総額35,567,804円(月々84,865円)
- 1.1%の場合は総額36,157,985円(月々86,091円)
- 1.2%の場合は総額36,754,301円(月々87,510円)
- 1.3%の場合は総額37,356,564円(月々88,944円)
- 1.4%の場合は総額37,964,849円(月々90,392円)
- 1.5%の場合は総額38,579,007円(月々91,855円)
0.5%違うだけでも支払総額が300万円変わってきます。
もっと比べるべきだったかな、がん団信(癌になったら支払いが免除になる保険)もっと調べておけばよかった、もっと仮に通りそうかだけでもいろいろな銀行に聞いておけば…などなどいろんなことが頭によぎります。しかも繰り越さなければ35年の付き合いになるのでよーーーく調べておかないとなんかの表紙に「あのとき、、、」ってなります。預金通帳見てもなります苦笑。
ちょっとそんな思いをしたくないなと思った方は比較サイトを使ってみてください。調べてみて良さそうに思ったのが「モゲチェック」というサイト。ネットバンクや大手銀行、地方銀行など主要金融機関を網羅していて登録者数は10万人を超える優良サイトです。
結果がすぐに表示されて、プロのアドバイスも受けられるという至れり尽くせりなところも良さそうに思いました。100万円以上節約できるチャンスなのでぜひ使ってみてください。
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