こんにちは、福田栗作(@kurisakunchi)です。このブログでは注文住宅や雨水タンクに関する話題についてユーザー目線で解説しています。
ゴールドクレストを庭に植えたいけど実際どうなんだろう…
113人にご自宅の生垣に関するアンケートを行ったところ2人が植えていると回答したゴールドクレスト(モントレーイトスギ)。またシンボルツリーに関するアンケートでは3人が植えていると答えていました。またコニファーは2人が生け垣に、2人がシンボルツリーに採用していました。
この記事ではご自宅に植えるか迷っている人向けに、回答者が実際に植えて感じた「良かった点」や「後悔・失敗したポイント」を紹介していきます。
コニファーとゴールドクレスト(モントレーイトスギ)の違いは?※1
コニファーは「毬果植物」を意味し、針葉樹の総称として使われるようになりました。日本の松や杉もコニファーの一つといえます。
ゴールドクレストは日本で有名なコニファーの1つですが、コニファー=ゴールドクレストではなく、コニファーの中の品種の一つということになります。上の図の赤字のホソイトスギ属の樹木です。
コニファーといっても一口に言えないため、育て方などはゴールドクレストのみ紹介します。
コニファーの中でヒノキ科のカイヅカイブキに関するまとめ記事もあります。比較参照にお役立てください。
ゴールドクレスト(モントレーイトスギ)の基礎知識
ゴールドクレスト(モントレーイトスギ)の基本情報
- 分類:ヒノキ科ホソイトスギ属
- 原産地:アメリカ・カルフォニア
- 樹高:10mの常緑中高木
ゴールドクレスト(モントレーイトスギ)の育て方※2
- 植え付け
- 3~4月が適期
- 剪定
- 萌芽前(3、4月)と夏に刈り込む
- 施肥
- 毎年2月ごろ
ゴールドクレスト(モントレーイトスギ)の病害虫
茨城県の「花き栽培基準」によると、ハマキムシ類、ヨトウムシ類が発生するとのこと。
ゴールドクレスト(モントレーイトスギ)の特徴※3
- 成長が早い
- 刈り込みに強い
- 樹形は円錐形
- さわやかな香りがある
ゴールドクレスト(モントレーイトスギ)を育てる上での注意点
日本では梅雨時に枯れ始めることがあり、栽培が難しい。日当たり・風通しをよくして高温多湿を避けないといけない。
原種は20mになる木で、流通しているものも高いものは10mまで育つものもある。庭木の中でも大きな木と言えるので管理が大変になるため、整枝、剪定をして大きく育ちすぎないようにする※4
本来育つ場所の気候は冬は温暖、夏は霧が多く湿潤な場所が多い。そのため、夏の乾燥時には枯れ上がりやすい※5。
調査の概要
シンボルツリーに関する調査
クラウドワークスを利用して、「シンボルツリーに関する調査」と題して2022年10月23日~24日に調査を行い、110件の回答を集め、追加で2022年10月25日~30日に90件の回答をいただきました。
質問内容は以下の3問で自由回答形式です。
- ご自宅に植えているシンボルツリーの樹種を教えてください。
- シンボルツリーを植えて良かった点、気に入っているところを教えてください。
- シンボルツリーを植えて後悔している点、失敗したポイントを教えてください。
この調査の結果で、ゴールドクレストは3票、コニファーは2票獲得していました。
1位のオリーブ、2位のシマトネリコ、3位のハナミズキについても同様に植えた人の声をまとめています。シンボルツリーの樹種をお迷いの方は合わせてご覧ください。
なお、200件の回答結果をまとめてランキング形式にまとめた記事もあります。他の樹種について迷っている人はこちらも合わせてご覧ください。
生け垣に関する調査
クラウドワークスを利用して、「ご自宅の生け垣に関する意識調査」と題して2023年3月20日から4月2日までの間、アンケート調査を行い、113件の回答を集めました。
質問の内容は以下の3問で自由回答形式です。
- ご自宅の生け垣に採用した樹木、樹種を教えてください。
- その樹木、樹種にして良かった点、気に入っているところを教えてください。
- その樹木、樹種を巡る後悔や植えて失敗したポイントを教えてください。
この調査で、ゴールドクレストもコニファーも2票獲得していました
シンボルツリーと同様に1位のカナメモチとレッドロビンを植えた人の声もまとめました。2位は9票獲得したサザンカで、こちらも同様に生け垣に採用して良かった点などをまとめています。
また、このアンケート結果をまとめてランキング形式で人気樹種を紹介した記事もあります。植栽を迷っている人は合わせて御覧ください。
ゴールドクレスト(モントレーイトスギ)を植えた人の本音
ゴールドクレスト(モントレーイトスギ)を植えて良かった点
シンボルツリーをゴールドクレスト(モントレーイトスギ)にした人は…
- ゴールドクレストを植えたことで、道路から敷地内を少し目隠ししてくれる。
- とても手入れがしやすいところ
- 門壁の植込みに使っていて他にニューサイランやヒイラギナンテンを植えていますが、他が低木なのでゴールドクレストを植えることによりメリハリとインパクトが出て自分でいうのもなんですが見栄え良くできているのではないかと思っています。
あと特に世話をしていないのですが枯れないので育てやすい点が気にいっています。
また130㎝ほどの高さで子供達にはちょうど良いようでクリスマスになると飾り付け等をして楽しんでるので家族にも好評です。
ゴールドクレスト(モントレーイトスギ)の生け垣を作った人は…
- 子どもが生まれた時に植えたので成長が楽しいです。
クリスマスには飾り付けをしてツリーがわりにしたり、点灯装飾を常にしているので防犯にもなっていると思います。 - 温かみのある見た目。特に手入れをしなくても育つところ。
ゴールドクレストの良かった点で特徴的なのは、クリスマスに飾り付けができるという意見。他の樹種には見られなかった回答です。季節の飾り付けが好きな人は候補にあげてもいいかもしれませんね。
ゴールドクレスト(モントレーイトスギ)を巡る失敗・後悔
シンボルツリーをゴールドクレスト(モントレーイトスギ)にした人は…
- 大きな後悔は無いが、予想以上に成長して大きくなりすぎた。雪の降る地域なので雪囲いなどの手入れが大変になった。
- 剪定が面倒
- 根っこの成長もしてしまうので隣接している他の木々の邪魔をしているので今後が不安になっています。
また剪定が難しく、一年目でネットを観ながら刈込をしたのですがバランスが悪くスカスカの不格好になってしまってから剪定ができていません。
3年ほどたった今回、きれいな三角すいの形に戻っているのですが、前回のトラウマがあり手を付けられていません。
簡単に育つからとよく考えないで植えてしまったのに後悔しています。
ゴールドクレスト(モントレーイトスギ)の生け垣を作った人は…
- 窓に近い奥の方に植えてしまい木が手前に曲がっているので、もう少し真ん中に植えればよかったと思っています。
- 意外と育ちが早いので剪定が必要なところ。
生け垣の回答者の中にシンボルツリーにしたようにも見られる回答があるのはご愛嬌です。
大きく育つので剪定の大変さを上げる声が目立ちますね。これはユーカリをシンボルツリーに上げた人も同様に指摘していました。もし内容が気になる方は合わせて御覧ください。
コニファーを植えた人の本音
コニファーを植えて良かった点
コニファーの生け垣を作った人は…
- 比較的丈夫。適当に刈り込んでも形が整うので手入れが簡単。葉の色が明るく、日当たりのいい洋風の庭に良く合う。
- 緑が濃い常緑樹なので目隠しになります。肥料をあげなくても良いです。感想にも強いく、虫もあまりつかないです。
シンボルツリーをコニファーにした人は…
- 新築で引っ越してきたときに植えたので、年々育って立派になっていくのを眺めると、月日を感じて良かったし、カッコよく育ったので気に入っている
- よく栄えて目隠しになるところがいいと思います
コニファーを巡る失敗・後悔
コニファーの生け垣を作った人は…
- 根が深く張らないので強風が吹くと傾いてしまうことがある。乾燥にも弱く水やりをマメにしないと葉先が枯れ始めるので、水道代がまあまあかかる。入り組んだ葉の間にアシナガ蜂が巣を作るので、こまめにチェックが必要。
- 思ったより冬に茶色くなって葉が落ち、掃除が大変です。成長が早いのできちんと刈り込まないと大きくなりすぎてしまいます。ボリュームがありすぎて風通しも悪くなってしまいました。
シンボルツリーをコニファーにした人は…
- 想定以上のペースで育ったので、剪定が思いの外大変だった。
- 風がよく当たるので、台風の時に倒れないか心配になります。風があたってちょっと斜めになったりするのが失敗したなと思います。
コニファーは樹種がわからないので一概には言えないのですが、根が浅いので倒木が心配という意見がチラホラ。台風が通りやすい地域は注意が必要かもしれませんね。
まとめ
- ゴールドクレストがコニファーの代表的な品種。厳密にはコニファー=ゴールドクレストではない
- ゴールドクレストの良いところはクリスマスツリーとして楽しめる点、失敗は剪定が大変。
- コニファーの良いところは見栄えがするところ。後悔は倒木の不安がある点。
ゴールドクレストやコニファーを植えた人の意見を紹介してみました。しっかりと育てて、雄大にそびえる針葉樹はまさにシンボルツリーといえるかもしれません。大きくなるまでにクリスマスツリーとしても楽しめる点は他の樹種にはない魅力と言えるでしょう。
一方で、大きくなる木だからこそ剪定や掃除などメンテンスの大変さを指摘する人が目立ちました。
この記事がシンボルツリーや生け垣の木選びにお役に立てたら嬉しいです。
余談ですが、植えるのも切るのも樹木について悩んでいる場合はプロにおまかせするのが一番です。植物は話しかけたり仕草を見せたりしないので自分の行なったことが正解だったのかわからないのが育てる上で一番むずかしいポイントです。管理人も実際に生け垣を管理していてもこれであっているかよくわからないまま過ごしてます。
そういう不安がある人は年間受付件数20万件以上を誇る、その道のプロ「【剪定110番】」に相談してしまいましょう。24時間受け付けている電話相談、プロが実地で見てくれる現地調査、現場を見た内容に基づく正確なお見積もりの3つが無料でしてもらえます。もちろん作業後の追加料金はなしで全国どこでも対応可能です。庭木1本から対応しているので気軽に聞いてみるのがオススメです。
シンボルツリーや生け垣に関する情報以外にも外構のスケジュール感や減額方法など外構に関する基礎知識や役に立つ情報をまとめています。もし興味がありましたら、御覧ください。
参考文献
※1:三重県「コニファーについて」
※2:講談社編「ガーデン植物大図鑑」(講談社)
※3:生駒市「おすすめの樹種」
※4:淡路景観園芸学校「ALPHA Garden<コニファー特集>」
※5:岡山理科大旧植物生態研究室「モントレーイトスギ(ゴールドクレスト)」
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